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2007/09/17

自民党総裁選 雑感その1

 ほんとうは、今日は仕事に出て、たまった仕事をコツコツ処理しようと思っていたのだけど、いやはや疲れがドッと出た状態で、なんと、ずっとねていました。ほんとに寝ていた。少しは元気になったかなあ。

 さて、自民党の総裁選挙がはじまりました。この連休のテレビは、いつもの総裁選と同じように自民党に乗っ取られた感じ。福田さんと麻生さんの対決になった、この総裁選。それをどう見るかは、たとえば、五十嵐先生のブログだとか、松竹さんのブログだとか、GAKUさんのブログとかに書かれていて、それ以上に、私がコメントすることもないとは思う(みなさん優秀だから)。

 ただ、ある人が言うように、後で感想を書いてもしかたがないので、少しだけ感想を書いておくことにする。
 この候補者たちの政策や主張は、自民党のHPにも出されていましす、とくに福田さんは、自身のHPで詳しく書かれている(ただ、紹介したり、宣伝したりする義理はないので、リンクははならい)。

 2人は、政策で共通して競い合うのは、構造改革をどう修正するのかということ。麻生氏は最低賃金の引上げに言及しているし、非正規雇用対策を掲げる。一方、福田さんは、後期高齢者医療制度の凍結の検討を打ち出したり、障害者自立支援法の抜本的見直しを掲げる。ただ、何をどこまでやるのかは、2人ともはっきりしない。麻生氏は相変わらず、成長戦略の継続を掲げるし、2人とも、いずれ消費税増税は必要だと考えている。

 政治的な立場としては、麻生さんは”靖国”派であることは隠さないが、福田さんはもともと”靖国”派とは距離を置く。しかし、2人とも、生粋の改憲はであることは否定しようがない。

 演説は、どうも麻生さんのほうが評判は良いようだ。しかし、新聞などで、麻生さんと福田さんをならべるとどうも、福田さんのほうがよりましという印象を一般的にはもたれる。

 何を言いかたいのかといえば、先の参議院選挙で、有権者が感じ始めた、政治の方向性の探究(模索)というものを、この総裁選ではたして問われることはあるのだろうかという問題。たとえば地域格差の問題、テロ特措法の延長の問題、その根底にある政治のあり方をどうもメディアは問うことがなく、ただ麻生さんと福田さんを並べるという報道の現状は、やや歯がゆい。

 一方の民主党は、議員にテレビ出演の自粛を求めているという。自民党の政局に変に巻き込まれたり、言質を取られないためなのだろう。いずれ新政権への太い対抗軸を打ち出して、解散総選挙持ち込む腹か?。 ただ、その対抗軸は、どうも見えてこない。

 少なくとも、国民の政治的な関心は高まる時期である。こうしたときにこそ、政治の枠組みをどうするかというものが国民のあいだで議論されるような状況がつくられるべきだと思う。さて、そのための発信や情報提供は、どうあるべきか。

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