フルキャストに事業停止命令
今日もむし暑い一日。だるい一日です。会議が多かったので、正直、閉口しつつ。
出来上がったばかりの二宮先生の『格差社会の克服』が本屋にならんでいたので、とりあえずパラパラと読んでみる。「貧困」「格差」を科学するという感じだろうか。ちょっと面白そう。その二宮さんの講演が昼と夜に埼玉と東京であったけど、それはとりあえずパスする。後者は、弁護士会。そうそう『検証 日本の貧困と格差拡大』も読まなければならない。昨年の人権擁護大会を契機につくられた本。この大会の決議は、弁護士会として心がこもっていると思う。
自公の政治への大きな批判の根底には、生活を破壊する政治への怒りがある。自民党の支持基盤の崩れというものがいちばんの特徴だけど、今日の朝日新聞の一面にのっていたようなたたかいもその要因にあることは間違いない。新しいの記事で
フルキャストに事業停止命令=最大2カ月、不正派遣で-東京労働局(時事通信)東京労働局は3日、大手人材派遣のフルキャストが今年5月、労働者派遣法で禁じられている港湾運送業務への派遣を行ったなどとして、事業停止を命じたと発表した。処分期間は違反の行為のあった3支店が2カ月、それ以外の拠点(6月末現在、313カ所)が1カ月。全事業所を対象に1カ月の事業停止処分を行うのは、全国的にみても初めて。…
グッドウィルに続いて問題となったこの事件は、いわゆるスポット派遣、日雇い派遣が焦点となっている。行き着くところまでいった労働のダンピング、たたき買いの世界だ。人間をものとして扱い、貧困の連鎖のなかに叩き込む。湯浅誠さんは、このスポット派遣を貧困ビジネスと呼んでいる。
規制緩和とはつくずくおそろしいもので、当初は、ぜったいに商売になるはずがないというような分野についても、それを市場に放り出し、さまざまな規制を取っ払うことで、ちゃんと大企業がもうけを出すような方法がつくりだされる。介護の世界はその一歩手前で破たんしたということか。
いずれしても、こうした無法に対する怒りが、政権に向かい、そしてこうした捜査をつくりだしたのは事実。これが本質的な解決に向かうかは未知数だけど、ここにも前向きの変化はある。今後を注目したいものだ。
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