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2007/07/29

手塚治虫「戦争漫画」傑作選

02904658 選挙結果は、民主党の圧勝の様相。まあ、コメントは全部の結果が出てから。ちょっと疲れて、最後までテレビは見れそうにない。明日かな。
 さて、水木しげるの漫画とともに、読んでみたいのがこの本。手塚は水木より下の世代で、工場への動員という形で戦争を体験する。直接、戦場を体験した水木との違いもあり、共通した思いも垣間見える。手塚は、戦後の創作ではより理性的であろうとする(たとえば加害の視点など)ところが、また興味深い。
 この最初に出てくる「紙の砦」は、孫悟空に関してのアニメに取り入れていて、それを見たことがある。ナチスの将校について描いた「処刑は3時におわった」などは、アドルフに告ぐへの関心を見せてくれている。水木の作品が、リアルで重い内容(もちろんユーモラスでもあるが)であるのに比して、どちらかといえば、優しく、そして、未来への模索というか、希望を見いだそうという葛藤が見える。

 はたして、彼らの思いを、われわれのどれだけ〈継承〉できているのか。そして、それを、戦争の本質にそくして、よりヴァージョンアップできているのか。この夏の、いろいろなテレビ番組では、そんなことも考えたいと、ふと思う。
 選挙結果は、平和や憲法にかかわっては、どんな影響をあたえるだろうか。民主党の議員も選ばれたらお終いというわけにはいかないだろうから。この夏、考えたいテーマは多い。

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コメント

お疲れさまでした。私は、29日に高熱を出してしまうというトラブルもあり、“あと一息”に貢献できなかった気がしてなりません。

手塚さんの本、立ち読みはしました。ぜひ、一家に一冊欲しいと思いますね。「希望をみいだそうとする葛藤」が見えるとは、なるほどと思います。

マンガの世界だけではなく、いま、その“葛藤”が大切になっているんだという意味で。

 身体、大丈夫ですか? ついでぶ夫婦仲も心配しています(笑い)。まあ一息は残念ですけど、本格的に地力ということについて、メスを入れれるようにしなければならないということなのでしょうか。若い層の問題は、ほんとうに本格的に考えなければならないでしょうね。
 こちらは、選挙で、通常の仕事がたまってしまって、8月も26日までは休めそうにないなあ。トホホ。いつから、休んでないのかなあ。ふう。

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