宮本延春さんって…
教育再生会議の事務室長だった、義家氏が自民党から参院選に立候補することになり、その後任として、愛知県の豊川高校の宮本延春さんを決定したというニュースがながれた。どんな人だろうと思って、講談社から出ている『未来のきみが待つ場所へ 先生はいじめられっ子だった』という本を読んだ。
宮本先生は、中卒後に大工の見習いなどの仕事をへて、23歳で豊川高校の定時制に入学、中学での成績がオール1だった彼は、アインシュタインとの出会いで、学ぶことにめざめ、苦労して名古屋大学・同大学院に進学し、豊川高校の教師となる。安倍さんは、こうした苦労して、困難を乗り越えた人が好きなようである。たしかに、宮本先生の本は、魅力的だし、こういうことは大事だなあなどと思わせるところも少なくはない。義家氏の場合もそうだったけど、背景には、こうした学校に豊かな実践が存在することを感じさせる。
ただ、彼は教員としての経験は数年に過ぎないし、彼の経験がどれだけ一般化できるかは疑問。はたして、彼は、教育再生会議のなかで、どのような役割をはたすことになるのだろうか。義家氏のように、悪い役割をはたさなければと願うばかりだ。
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