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2007/06/12

「中の上」を襲う「貧困スパイラル」

 何とか身体は持ち直しつつあるという感じだろうか。
 今日は朝からがんばって仕事である。なぜか、お腹がすくのは健康な証拠だろうか(笑い)。

 さて、職場では、『プレジデント』という経済誌の「『中の上』を襲う『貧困スパイラル』」という特集が話題になっている。特集、そのものは、さすが『プレジデント』で、「幸せになる中流、不幸になる中流、ここが違う」というように、お金を正しく運用しなさいと言う落ちなんだけど、中の上の家庭でも、車、家のローン、そして教育費が重くのしかかって、貧困の入り口となる。わが家が中の上かどうかは別として、また、ここに書かれているパターンと同じかどうかは別として、たしかに目の前にある「貧困」は、そのとおりである。今日も、長男から、実習費が○万円必要だとの電話が…(涙)。

 何となく、「難民列島」って、言葉がうかんだ。コムスンの問題は、おそらく処分を下した行政当局の思惑をこえ、深刻な方向に向かおうとしているようだ。24時間介護をうたいもんくにした企業戦略の破綻は、どう考えても現行の介護制度の根幹を揺るがすだろう。「介護難民」が大量に生み出されている。かく言うわが家も、親父の入院先で揺れている。医療制度は、病院から老人をしめだそうとしている。

 連帯をどうつくるのかが問われている。むずかしい課題だが、それぞれの実態を共感しあえるような、そんなとりくみがどれだけつくられるか。1つひとつの「難民」にも、「貧困」にも、「格差」がある。そこにある「壁」をとりはらうのは、容易ではないのだが。個人が人間として尊重される社会にむけた第一歩であることはまちがいないだろうが。

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