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2007/06/23

「慰霊の日」に「集団自決」を考える

 今日は、午前中からとある教育関係の取材にいって、そのあと講演者の方と、ご飯を食べながら、おしゃべりしていました。現場の先生と若い20代の大学院とです。大学院生の就職の困難さをやはり実感します。政府は大学院の拡充を政策にすすめたにもかかわらず、社会の側は、実はその受け入れ先は存在しないという状態のなか、「高学歴難民」というものが生み出されているのです。

 講演のほうは、教育再生会議の学力観、人間観の一面性にふれながら、あるべき学力観、現在のPISSA型学力観と、日本の学力研究の到達など結構おもしろかったです。講演で触れられた坂元忠芳さんのかつての議論など、もう一度勉強してみたいものです。

 さて、今日は、沖縄戦で組織的な戦闘が終了した日で、「慰霊の日」のとりくみがおこなわれていました。この間の、沖縄戦の書き込みには、ご意見もいただきました。そのなかで、「集団自決」を軍の命令としたのは「遺族補償のため」というご意見があります。ただ、これは戦後あとから付け加えられた説にすぎません。林博史関東学院大学教授が、慶良間を占領した米軍の資料のなかに、当時の住民からの聞き取りの記録が残っています。ここに、、「約100名の民間人をとらえている。二つの収容施設を設置し、一つは男性用、もう一つは女性と子ども用である。尋問された民間人たちは、3月21日に、日本兵が、慶留間の島民に対して、山中に隠れ、米軍が上陸してきたときには自決せよと命じたとくりかえし語っている」と書かれていることを明らかにしているのです。林教授は、「3月下旬の段階での慶良間列島の状況がわかる資料であり、日本軍を中心とする戦時体制が島民の生命を犠牲にしたことがよくわかる。部隊長の特定の命令があったかなかったという問題だけに『集団自決』の議論を限定し、日本軍の名誉回復をはかろうとする企てが、いかに視野の狭い、木を見て森を見ない愚論であるか、米軍資料を読みながら改めて感じた」と書いています。
 林さんが沖縄タイムスによせた文章がHPにアップされています。http://www32.ocn.ne.jp/~modernh/paper73.htmで、ぜひ読んでみてください。

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