戦争と人間 第一部 第二部
ちょっとした切っ掛けで、久しぶりにこの映画を、DVDで見た。はじめて見たのは70年代、最近見たのは、80年代後半かな。たぶん20年ぶりに見たことになる。
あらためて、見ての感想は、なかなか見事な映画だ。歴史研究としての視点で見れば、もちろん、単線的な解釈ではあるが、大きな流れをつかむという点では、なかなかの到達点である。映画としても、人間の造形という点では、ややステレオタイプという観はなくはないが、戦争をめぐる人間ドラマはみごとに描かれている。
映画は、満州事変直前から、2部では廬溝橋事件まで、そして3部(これは次回に感想を書きます)は、ノモンハン事件までである。李鳳宇が、この映画を評価していたが、語るべきメッセージがあるというのが何よりも感想である。こんな映画をつ大手がつくれた時代があったのだとつくずく思う。役者がいい。2部で私の好きな場面は、朝鮮人遊撃隊の地井武夫が、恋人の明福の死体を埋めるシーン。
こんな映画も、日中戦争70年の年に、もう一度みたい映画でもある。
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