紙屋悦子の青春
今朝は、かなり眠った。いつも言うけど、久しぶりに眠ると身体が怠い。この怠さが明日も続くのかと思うと、ちょっとつらいものがある。怠さの中、家事と地域での仕事を少し、会議をこなし、そして家にもどって、夕飯の買い物と夕飯づくり。今日は、この映画をDVDで見た。
周知のとおり黒木和雄監督の遺作である。前作の『父とくらせば』と同様に、切なく、平和への思いが伝わってくる。ちゃぶ台のまわりでかわされる、兄夫婦の会話や夫婦ケンカ、ぎこちないお見合いのシーン、そして主人公の特攻に出発する明石少尉への思い。日常の生活がていねいに描かれているだけに、ちょっとした会話からのこの強いられた別れと死は、切ない。今はなきこの監督のたしかな力量と平和への思いを感じさせるには十分な映画でもある。
ただ、いつも思うけど、特攻を描くことはとても、むずかしい。あえて日常の生活の側に限って描くことは、その一つの答えなのかもしれない。それでも、死んでいった兵士の苦しみは、どこまでとらえられてのだろうか。送りださなければならなかった側の痛恨の思いはどこまで描けたのか。それはまだよくわからない。
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