東京大空襲・戦災資料センター
連休の前半に、ことし3月にリニューアルした東京大空襲・戦災資料センターに行ってきました。民間の戦争資料館としては、きわめて高い水準にある、とてもいい資料館です。
http://www9.ocn.ne.jp/~sensai/index.html
1Fには資料・研究室があり、「東京大空襲を記録する会」が1970年から収集してきた空襲・戦災に関する文献をはじめ、約5000冊の各種資料が収蔵されています。持ち出しはできませんが、来館中なら閲覧することもできます。2Fは会議室で、大空襲当時の体験者の話を聞いたり、映像作品や記録を鑑賞したりなどのとりくみがおこなわれていますが、大空襲の規模や被害を示した、資料なども展示されています。また、被害を描いた絵画なども展示され、焼夷弾でえぐられた古いピアノが、無言で悲惨さを物語ります。3Fは、資料・展示保管室です。写真や地図をはじめ、防空頭巾や防毒マスク、溶けたガラス盃、焼夷弾など、センターが収集してきた資料が各テーマに沿って並べられています。子どもと戦災をテーマにした、新しい資料展示も加わりました。
先日、朝日の本の紹介のさい、加害と被害の単純な2元論ではダメということについてコメントしましたが、そのことを考える上でも、この大空襲の被害と、その被害を受忍論で切り捨ててきた、政治の問題があります。先も書きましたが、こうした大空襲の被害が生じたのは、世界的にはアメリカの側の国際法違反という問題がありますが、同時に、日本の政府や軍部が、住民の命をきわめて軽視してきたこと。戦後の補償のうえでも、その発想を引き継いだことがあると思います。
昨日紹介した靖国派の改憲案を見たときに、「人権」ということについて、彼らがどのように認識しているかということと、この大空襲の被害は重なって見えてこざるをえないと思うのです。大空襲を学ぶと言うことは、そういう意味でも、現在につながる課題でもあると思いました。
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