憲法の日です
憲法記念日は、ここ数年、記念の行事や集会に参加します。今年の全国憲法研究会という、憲法研究者の団体が主催する集会にいってきました。ネットぐらいでした告知がない集会ですが青山学院大学の大教室いっぱんの参加者でした。
ゲストスピーカーとして、フリージャーナリストの斎藤貴男さんが講演。とくに新しい論点のようなものはありませんでしたが、まとめで話された、戦後の戦争責任を受けとめて、いまこそ9条の理念の実現をという訴えは、心に響きました。また、困難な時代に困難に直面したときの問われているのは生き方の問題という点も。
憲法研究者のほうからは、専修大学の石村修さんの講演。国家による憲法であった明治憲法から、憲法による国家への変化、そのもとでの司法判断の変化、など国家と憲法との関係を立憲主義の立場で話されましたが、まとめでそのことと、現在の愛国心やナショナリズムの問題にひきよせて話されたことが、刺激を受けました。ここには、公と私の関係という立憲主義理解のうえでも重要なテーマが被さってきます。どうもよく整理ができないでいるのですが、何やら、関心を引き寄せられたテーマです。
最初のあいさつで、森英樹さんが、アーミテージレポートなどにもふれながら、今ここにある改憲という問題提起を。そう、安倍首相は、昨日の記者会見でも、改憲に意欲を見せ、集団的自衛権の見直しの作業もはじまるといいます。
日比谷のほうでは、5・3集会実行委員会の集会とパレードがありました。たぶん大勢の人が集まっていると思います。今日は、新聞も特集を組んでいます。朝日の特集などの読むと、少し、考えることがあります。テレビでも、ここ数日、いくつかの特集番組がありました。感想は連休明けにまとめて、紹介したいと思います。
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