パッチギ! LOVE&PEACE
今日は、久しぶりに10時過ぎまで寝ていました。午後からは、団地の管理組合の総会。途中で抜け出して、パッチギ!を見てきました。どうしても見たかった作品です。
74年。京都で大暴れしていたアンソン(井坂俊哉)は、病にかかった息子チャンス(今井悠貴)の治療のために、一家を引き連れ東京に引っ越してきた。アンソンはある日、駅のホームで宿敵近藤(桐谷健太)と遭遇し、彼が率いる大学応援団と朝鮮高校生との大乱闘に巻き込まれるが、気のいい国鉄職員の佐藤(藤井隆)に助けられる。佐藤はその争いが原因で国鉄をクビになってしまうが、アンソンの家族とも親しくなり妹キョンジャ(中村ゆり)にほのかな思いを抱く。キョンジャはふとしたきっかけで芸能プロダクションからスカウトを受け、狭い世界を飛び出したいという思いとチャンスの治療費を稼ぐためにも、芸能界で頑張ろうと決意する。タレントとしての一歩を踏み出すものの、なかなか芸能界のしがらみに馴染めないキョンジャに声を掛けてくれたのは、自然体で業界に染まらずにいる先輩俳優の野村(西島秀俊)だった。やがてキョンジャは迷いながらも野村に惹かれ始めていく。一方チャンスの病状は次第に悪化し、日本では助かる術がないと宣告されてしまう。アンソンはアメリカでの治療にかかる莫大な費用のために無謀な計画を立て、佐藤を巻き込みたった2人で危険な仕事へと突っ走っていくが…。
愛する者の命を救うために、全てを投げ出し全力疾走するアンソンたち。果たしてキョンジャと野村の恋の行方は? アンソンと佐藤のとんでもない作戦とは? そして彼らはその手にLOVE&PEACEをつかむ事ができるのか!?
以上は、公式ホームページのストーリー紹介。しかし、この作品のクライマックスは、何と言っても、キョンジャが出演する映画の舞台挨拶のシーン。そして、そこに、父親の世代の体験が重なってくる。それがすごいのだ。製作者たちがいいたかったことは、アンチ石原映画ということ以外何者でもない。そして、死ぬことは「美しい」ことではなく、どんなことがあっても生きのびよと。
前作以上にメッセージは強く明快だ。それが強すぎて、作品全体のバランスを崩しているという批判も出されるだろう。しかし、日本でもこういうメッセージの強く、ストレートな作品があってもいいし、あるべきだ。たぶん、みればみんな驚く。そんな映画だ。まあ、乱闘シーンは、閉口するけど、やっぱ、「パッチギ!」は、圧倒的に面白かった。
« 靉光展 | トップページ | 永田町に衝撃が走った »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 衆院本会議 石破首相 初の代表質問 公認方針などで論戦(2024.10.07)
- 「8番目の男」、教育機関への公的支出割合、日本はワースト2位…OECDが発表(2024.10.05)
- 「安倍氏の天敵」石破新総裁 自民党内に残る拒否感、どうなる衆院選(2024.09.27)
- 「『虎に翼』が描く“生きづらさ”の正体 脚本家・吉田恵里香」(2024.09.26)
- PFAS 公害裁判 そしてトラツバ(2024.09.12)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: パッチギ! LOVE&PEACE:
» 「パッチギ!LOVE & PEACE」またパッチギですか! [soramove]
「パッチギ!LOVE & PEACE」★★★
井坂俊哉 西島秀俊 中村ゆり 藤井隆 出演
井筒和幸 監督、127分
前作「パッチギ」は在日という重いテーマながら
全体に「生きる」という前のめりな情熱に溢れた作品で
「GO」と同様、かなり好きな映画だった。
さて、今...... [続きを読む]
« 靉光展 | トップページ | 永田町に衝撃が走った »
おはようございます。「パッチギ」第二段見てらっしゃったんですね。いいなぁ。youさんの解説を読んだら,もっと見たくなりました。
投稿: KATEK | 2007/05/28 05:04
映画の出来としては、評価は分かれるかもしれません。しかし、こんな映画をつくって、かけることができたということだけで、すごく大きな意味があるという映画だと思います。絶対に、お金を払って見てほしい映画です!
投稿: YOU→KATEK | 2007/05/28 23:16
今日ばかりはYOUさんが羨ましい。
KATEKさん同様、いいなぁ、です。
私はドジをして、別の映画を観てしまいました・・・。(私のブログに恥を書きました。)
ところでYOUさん、5月3日は“対面”しそこないましたねぇ。
投稿: さくらおばさん | 2007/05/29 10:43
5月3日のことは、Iさんから話を聞きました。えっ、なんで正体ばれてるの?(笑い)。別に隠しているわけではないですが、ちょっと、びびりました。
パッチギは、前作を想像して見るとがっかりするかもしれません。もはや執念の作品ですね。その執念が、作品のバランスをくずしているとは誰でも言えるとは思うのですが、その執念は貫徹しています。そこが凄いのです。シネカノンの李さんというのはつくずく凄い人だなって思います。ある意味で、民主的を標榜するわれわれが、反省を求められるのかもしれません。
投稿: YOU→さくらおばさん | 2007/05/30 00:10