麦の穂をゆらす風
昨日、家に帰ってきた後、DVDで「麦の穂をゆらす風」という映画を見た。舞台は、20世紀初頭のアイルランド。独立をめぐるたたかい。英愛条約。そして内戦とつづく時代である。主人公である若い医師は、人間としてあまり前の暮らしさえできないアイルランドの現実に直面し、義勇軍参加する。
何とも、悲しい映画である。その悲しい現実は、わずか一世紀たらずの過去に存在した。以前、「マイケル・コリンズ」という、IRAの司令官を主人公とした映画を見た。この映画は、「マイケル・コリンズ」のように、劇的なストーリーではなく、普通にあっただろう、主人公が直面する数々の葛藤が、リアルで生々しく、悲しい。敵はすぐわかる。大事なことは、何のためにたたかうかだ。その問いかけが胸に染み渡った。
イギリスの映画もさすがにすごいなあ、と、当たり前にそう思う。日本は、なぜ歴史を語れないのか?
今日も、朝から黙々と仕事。広告をつくったり、実務的なものをこつこつと処理をする。課題の「親学」の本なども読んでみる。なるほど、出発点が、きわめて一面的なものであることに、まず引っかかりをもつ。などなど、企画をいつくか考える。
仕事で、人と話したりすると、たいへん疲れ、傷つく。あんがい、いちばん傷つくのは、家族との会話だったりして(爆笑)。できれば、お酒で気持ちを癒したいところだが、お金もないことだし、平日は基本的に禁酒にする。さて、どう気持ちを切り替えるかだ。
ぐったりしながら、帰りの電車は、「メタボラ」を読む。なかなか、小説など読む時間はないが、うまく時間を見つめて読みすすめたいものだ。
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