うつ状態:中学生の4人に1人
少年Aの事件の番組を見たあと、少し、気になる記事のことを思い出した。10日ほど前に、新聞で報道されたもの。
うつ状態:中学生の4人に1人 厚労省調査(毎日新聞)中学生の4人に1人が「うつ状態」を示す調査結果を厚生労働省の研究班(主任研究者、保坂隆・東海大医学部教授)がまとめた。調査対象者が約600人と少なく、治療が必要な患者がどの程度いるかは不明だが、子どもの自殺防止策の参考データになりそうだ。
調査は06年8月、静岡県内の公立中学校1校の1~3年生計566人を対象に、国際的に使われている手法で実施。「生きていても仕方ないと思う」「独りぼっちの気がする」など18項目を質問し、「いつもそうだ」「ときどきそうだ」「そんなことはない」の三択から選ばせた。結果は、うつ状態、うつ状態でないのどちらかに分類される。
すべての項目に回答した557人(男子285人、女子272人)について分析した結果、男子が20.7%の59人、女子が28.7%の78人、全体では、24.6%の137人がうつ状態を示した。
…国内の自殺者は警察庁の調べで、98年以降8年連続で3万人を超えている。小、中、高校でみると、05年は小学生7人、中学生66人、高校生215人に上っている。
調査そのものについては、厚生労働省のHPでは発見できなかった。
子どもたちが、外的な抑圧に心的な傷を負っていることが伺える。これに対しいますすんでいることは、いっそうの「競争」であり、「格差」の拡大であり、そして、「徳育」という名での教化であろう。そのことが、いったい、子どもたちに何をもたらすのか。考えるほどに重い気分になってしまう。
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