派遣労働者に労災が急増
さて、毎日新聞にはこんな記事が載っていた。
派遣労働者:労災、5割急増 「日雇い」仕事不慣れ――06年・東京労働局調べ(毎日新聞)派遣で働く労働者の労働災害事故が急増していることが、東京都内の派遣業者を対象とした東京労働局の06年の調査で明らかになった。前年に比べ5割近い増加となっている。急増の背景には、日々派遣先が変わる「日雇い派遣」が増え、仕事に不慣れなことがあると見られる。派遣労働者の労災実態が明らかになるのは初めて。 東京労働局は、労働者派遣法の改正で製造業などへ派遣の範囲が拡大されたことを受けて、05年から派遣労働者の労災状況(死亡、けが)の調査を始めた。全国に労働者を派遣している都内に本社を置く派遣事業者の報告件数などをまとめた。
それによると、06年の同局管轄の死亡災害は99人(前年比15人増)で、けがは1万78人(同169人増)。このうち派遣労働者の死亡災害は2人(前年ゼロ)、けがは401人(同268人)となり、49・6%増となった。
…同局では「正社員に比べ安全教育がおろそかになりがちで、注意を呼びかけたい」と話している。…
もちろん、安全教育が軽視されているということもあろうが、人ととしての権利そのものが軽視されるような過酷な働かされ方をしているということも言えるだろう。実際に、派遣労働者の過労死の事件もだんだんと増えている。現代の日本の労働をめぐる異常さを示す数字として、よく考える必要がある。
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