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2007/05/07

タカ派の改憲案の姿

 ここのところ、話題になっているのが超党派のタカ派、日本会議の国会議員懇談会の改憲案です。
 自民党の古屋圭司衆院議員のブログに貼ってありました。
 「shinkenpotaiko.pdf」をダウンロード

 古屋議員と言えば、自民党のなかで、安倍晋三総理や中川昭一政調会長などとともに、タカ派の青年将校として、教科書問題や慰安婦問題で論陣をはってきた人物です。郵政民営化で党を離れましたが、安倍氏の強い希望で、復党が許されたという経過の持ち主です。

 さて、その内容とは、前文では、「伝統的な価値観」「国柄」を強調、「天皇の元首化」、「9条2項の削除と防衛軍の保持」「国防の責務の規定」などが盛り込まれています。基本的人権の項目では、「人権制限原理の明確化」「家族の保護規定の新設」、あげくのはてには「社会的費用を負担する責務」まで盛り込まれています。その一方で、男女平等の規定などは消えています。内容は、読んでいただくとして、基本線は、ほおむられた自民党の憲法改正大綱(案)などに似てなくもありませんが、より、タカ派の本音がにじみ出ていると言えます。
 民主党との共同提案を意識してか、自民党の新憲法草案が、かなりオブラートにくるんだ、新自由主義的なものであったのに対し、違いが鮮明です(もちろん、9条でも、基本的人権でも、大きは柱になる点ではある意味で同じと言えば同じなのですが)。教育基本法「改悪」などで、突出した姿を見せるようになった、タカ派は、政権内部でも、露骨にその姿を見せ始めています。歴史認識の問題などで、アメリカとの激しい矛盾をかかえているもの事実ですが、同時に、強い国家を望む、財界や支配層の要求にそった形で活動を強めているということもできます。

 こうした内容は、どう考えても国民の要求とは一致はしません。彼らの策動を許さないように、政権の中枢に巣くうタカ派の姿を暴露していく必要がありそうです。

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