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2007/05/03

ネットカフェ実態調査と若者のたたかい


 ちょっと暗い気分を明るくしてくれるのは、若者たちのたたかいです。先日から紹介しているネット・カフェ難民調査については、大手の新聞の多くが報道しました。 
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY200704270379.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070427-00000135-mai-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070425-00000506-yom-soci
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco&k=2007042701170
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070425i506.htm

 記者会見の資料は、ここにあります。http://briefcase.yahoo.co.jp/seinen_koyou_syukai
 調査から見えてものとして

1.青年の貧困が予想以上に広がっている
 一つ目の特徴は、お金がなくてアパートなどを借りられない。その状況から抜け出せない状況があるということです。従業員への調査では、全国のネットカフェで10人、20人という規模の「常連さん」(長期滞在する利用者)がいるという回答を得ました。
 利用される方への聞き取りでは、「会社をクビになり、ネットカフェ暮らしをはじめた友人がいる」(千葉)、「仕事をやめて2年近くネットカフェに住んでいる」(蒲田)などの実態が出されました。【ケース1】
 求人の多くが非正規雇用となり、安定した収入が得にくい状況のもとで、失業などをきっかけに人間らしい生活を奪われる可能性が、多くの青年にとって現実の問題となっています。
 また、「自己責任論」が広がるなかで、行政や政治によるサポートがうけられないことが、青年がこうした生活から抜け出すことを困難にしています。
2.非人間的な働きかたが見えてきた
 一方で、スーツ姿の労働者が多数宿泊しているという調査もありました。「夜はいつも満席。スーツをした人が半分。仕事している人や、毎日来ている人もいる」(大阪)、「今日の昼に緊急に出張を言い渡され、宿泊にネットカフェを使っている」(愛知)など、仕事が忙しくて家に帰れない、急な出張などで泊まらざるをえないといった青年が多数ネットカフェを利用していることも分かりました。【ケース2】
 野放しの「サービス残業」などの違法、人員削減、成果主義による締め付けなど、青年をモノのようにあつかう企業や職場の現実が、ネットカフェを通して見えてきました。 これは、私たち自身、予想していないことでした。
3.社会の中に青年の居場所がない
 加えて、フリーターなど不安定で低賃金の働き方をしている青年や、仕事がない青年にとって、社会や家庭の中に居場所もちにくいという状況があるもわかりました。
 「月収8万円。家に帰ると親に『なにしとったんや』といわれるので、ネットカフェによく泊まる」(奈良)「月収3万円。父親がいらいらしていることが多く、家に居づらい。将来、今の家に住みつづけられるか不安」(埼玉)などの声が多くきかれました。【ケース3】

 としています。

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