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2007/05/11

教育再生会議 思惑ははずれた?

 本日、教育再生会議の合同分科会があった模様だが、予定されていた「『親学(おやがく)』に関する緊急提言」は、決まらなかったようだ。

教育再生会議、第2次報告骨子案を議論 (産経新聞)  政府の教育再生会議(野依良治座長)は11日、首相官邸で安倍晋三首相出席のもと合同分科会を開き、今月中にまとめる予定の第2次報告の骨子案について協議した。骨子案は、(1)学校教育の再生(2)大学・大学院教育の再生(3)社会総がかりでの教育再生(4)教育財政の充実-が柱。2次報告では、学校・教育委員会の評価、特別支援教育の充実、大学・大学院の国際化や企業、社会との連携-などに向けた提言を行う方針だ。  …また、第2分科会が提起した親が子育てを学ぶ「親学」に関する緊急提言について、引き続き内容や提言方法を調整する方針を確認。「徳育」は特設教科と位置づけ、評価の是非や方法を検討することで一致した。

 この提言なるものの骨子については、http://ono-blog.cocolog-nifty.com/sikou/2007/05/post_3349.htmlで紹介した。なにしろ、(1)子守歌を聞かせ、母乳で育児、
(2)授乳中はテレビをつけない。5歳から子どもにテレビ、ビデオを長時間見せない、…など、こと細かい、お説教のような内容。配慮が足りないと言うことで、2次報告に盛り込ませるのかなどについて、今後検討するという報道だ。
 問題は、こうした主張の根底には、特定の、家族観なり、道徳観が見え隠れすること。少なくとも、政治がやることは、支援ではないかという議論には道理がある。
 推進派の本音としては、特定の家族観、道徳観の押しつけをすすめたいところなのだろうと思う。それは、教育基本法にもちこんだ教育の目標なるものと符合する動きでもあろう。とくに女性は家庭に入って、子育ての役割をしっかりはたすべきというような考えが何となく見え隠れして、「わが国古来の美風としての家族の価値は、これを国家による保護」を主張する、タカ派の憲法改正案ともだぶって読める。

 ただ、こういった主張は、実際に男女共同参画基本法の廃止などの運動に連なり、とうてい世界の流れからも、日本の世論からも受け入れられるものでないだけに、矛盾に直面する。教育再生会議の議論がもめるのもその反映にほかならない。
 「親学」なるものもふくめ、資料と集め、丹念に分析した方がよいようだ。

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