教育再生会議と「親学」
最近のニュースでちょっと気になっているのがこれ。
<教育再生会議>親向けに「親学」提言 母乳、芸術鑑賞など(毎日新聞)政府の教育再生会議は25日、親に向けた子育て指針である「『親学(おやがく)』に関する緊急提言」の概要をまとめた。子どもを母乳で育てることを呼びかけたり、父親にPTA参加を呼び掛けるなどの内容。政府の有識者会議が家庭生活のマニュアルを示し提言をすることには会議内にも慎重論があるだけに、世論の評価は分かれそうだ。
東京都内で同日開かれた主要メンバーによる運営委員会で示された。5月の第2次報告の前に正式発表する見通し。…
◇「親学」提言のポイント
(1)子守歌を聞かせ、母乳で育児
(2)授乳中はテレビをつけない。5歳から子どもにテレビ、ビデオを長時間見せない
(3)早寝早起き朝ごはんの励行
(4)PTAに父親も参加。子どもと対話し教科書にも目を通す
(5)インターネットや携帯電話で有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング」の実施
(6)企業は授乳休憩で母親を守る
(7)親子でテレビではなく演劇などの芸術を鑑賞
(8)乳幼児健診などに合わせて自治体が「親学」講座を実施
(9)遊び場確保に道路を一時開放
(10)幼児段階であいさつなど基本の徳目、思春期前までに社会性を持つ徳目を習得させる
(11)思春期からは自尊心が低下しないよう努める
新聞の論調としては、大きなお世話って言うのが多い。まあそれはそうなのだが、一般的な受けとめはどうしても別れるような問題。家庭の教育力が必要というのは、一般論としては、否定されないような議論でもあるけれど、「親学」というのは、明らかに保守論壇から生まれた言葉でもある。つまり、古典的な性差による役割分担論や保守的な立場からの家庭・家族イデオロギーに少子化時代の子育て支援というものが重なりつつ、そこに道徳教育論と、受けからの規範意識注入という国家主義が微妙に重なり合って、議論されているという印象。ほっておけばきわめて反動的な議論を見過ごすことになるし、単純に議論すると、国民的な議論に分断を持ちこむことにもなりかねない。もともと、教育や子育てという分野で、人権だとか個人の尊厳だということが議論として不得手という経緯もあるだけに。
んなわけで、90年代以降の、こうした問題の議論を少し勉強したいという欲求には駆られている。そんな暇があるのという気もしないではないが。
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