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2007/05/19

子どもの権利条約を敵視する靖国派

 最近、タカ派(靖国派)の政治家の動きが話題になっているわけだけど、その関連で、ちょっと注目して、調べているのが彼らが異様なほどに子どもの権利条約を敵視していること。男女共同参画ということについて敵視しているのと同様である。
 日本会議の地方議員懇談会というところのHPでは、盛んに子どもの権利条約の攻撃をおこなっているし、山谷えり子氏が塾長をしている(していた?)女性塾という団体は、はっきりと敵視した政策的課題をかかげている。子どもの権利条約は、日本の伝統的な家族を尊重しないというのだ。でも、日本の伝統的な家族とは何なんだろうか?

 最近、タカ派が持ち出す議論に、「親学」というのがあるけれど。この「親学」の乳幼児期版の本を読んでいて、思うことは、子どもの成長を、すべて親子関係に矮小化していることだ。冷静に考えてみれば、子どもの発達をささえるものは、(親子関係が大事だと言うことは否定はしないけれど、それは親子と言うより信頼できる人間関係というべきものだ)親子関係だけではない。たとえば、ハイハイが十分保障される環境など、すぐ思いつく。それは、社会的な関係へと開かれたものだ。それをすべて、親子の関係への矮小化していく。
 つまり、子どもの発達を社会的な権利として承認しない思考がここに垣間見える。

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コメント

小生のブログで全文引用させて頂きました。
かななか記事が参考になります。

 これからもよろしくお願いします。時間があれば、もっとちゃんとした書き込みもしたいんですけど、なかなかです。

 さて、暇な時間をご連絡下さい。

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» 「子どもの権利条約を知っているか?」 [大津留公彦のブログ2]
気になる記事があった。 子どもの権利条約を敵視する靖国派の動きだ。 [続きを読む]

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