増える過労自殺、集中する30歳代
先日、「30歳代の願い」ということについて書いた。すると、今日の新聞で、こんな記事があった。
過労自殺、過去最多の66人 06年度、厚労省まとめ(中国新聞)過労が原因でうつ病などの精神障害になって自殺した(未遂を含む)として二○○六年度に労災認定された人が、前年度比約六割増の六十六人と過去最多だったことが十六日、厚生労働省のまとめで分かった。過労自殺を含む精神障害の認定者数も大幅に増加。年代別では働き盛りの三十代が40%を占め突出して多かった。
過労によって脳出血、心筋梗塞(こうそく)などの脳・心臓疾患になり、労災認定された人も三百五十五人で過去最多。うち死亡に至った過労死は百四十七人だった。
リストラなどで個々の仕事や精神面での負担が重くなっていることが背景にあるとみられる。厚労省は「労働環境が厳しい。ノルマ達成を求められるなど過大な仕事量があり、職場のサポートも十分でなく過労自殺につながるケースが多い」としている。
……認定された人の直前数カ月の平均残業時間は八十―百時間が最多で百十六人。百六十時間以上も二十六人いた。過労死は百四十七人で前年度より十人減った。
非正規の拡大のウラでは、こんな実態がすすんでいる。ボロボロになって放り出されたものは、どこにたどりつくというのだろうか。日本の経済と労働は、後戻りのできない重大な地点にいそうだ。今は、声をあげるべきときではないか。強くそう思うのだけど。
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