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2007/04/13

調査は何のために行うのか

 毎日新聞のWEBで興味深い記事。

ゆとり教育:学力は「改善の方向」 文科省調査(毎日新聞)

 文部科学省は13日、「ゆとり教育」を掲げ学習内容を削減するなどした現行学習指導要領で学んだ全国の高校3年生約15万人を対象に、初めて行った教育課程実施状況調査(学力テスト)の結果を公表した。ゆとり教育導入前の旧指導要領で学んだ高校生を対象にした前回調査(02~03年度)と同じ問題181問で正答率を比較すると、145問(80.1%)が前回並みで、26問(14.4%)が前回を上回った。学習意識のアンケートでは「勉強は大切」と答えた生徒の割合も増加。調査を行った国立教育政策研究所は「(学力は)改善の方向に向かっている」と分析している。
 ……また、アンケートでは、「勉強は大切だと思う」との設問に、43.1%が「そう思う」とし、「どちらかといえばそう思う」も41.1%に達した。「そう思う」は03年度調査より3.6ポイント、02年度調査より5.2ポイント増え、学習に対する意識の向上傾向を示した。国立教育政策研究所教育課程研究センターの惣脇(そうわき)宏センター長は「現行学習指導要領は児童・生徒の学習意欲を引き出す狙いがある。意欲面も高まっており、指導要領の狙いが生きつつあるのではないか」と分析した。

 調査そのものも興味深い内容です。詳細を、知りたいものですが、同時に、調査なるものの結果が、現実の政策を導き出さないということです。この調査の結果が、ゆとり見直しにストップをかけることはないでしょうから。
 考えてみれば、全国学力テストは、「調査」が目的だとされています。しかし、この「調査」にもとづいて、教育政策がつくられるのではなく、それとは無関係に、「教育再生会議」で教育政策は、どんどん推し進められているのです。日本の政治にとって、「調査」は何のために行うのか。よく考えるべき問題だと思います。

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