ぼくたちはもっと怒らないといけない
昨夜は、学童保育の人からよばれて、相談に行ってきた。実は、私の住む市の学童保育は、公立の学童保育と民営(公設)=市の委託事業の学童保育が併存しているのだが、その民営の学童保育への市の委託料が年間60万も突然カットされるという事件が起きている。何の事前の説明もなく、突然、決まったからという話だ。
民営の学童保育というは。この学童保育の制度が十分整備される以前(と言っても現在で十分整備されているとは言い難いのだが)から、父母と指導員が、ねばり強い運動のなかでつくりあげてきたものだ。現在でも、民営を運営するために、父母や関係者は、一般に考えられる以上に、相当の苦労をしている。それだけに、市の、学童保育の支援は、暖かいものであってほしいのだが、後ろから頭を殴りつけるような形で、委託料の切り下げが行われようとしている。
運営している父母たちは、みんな真面目だから、切り下げだと言われると、その60万をどのように工面しようかと、必死で考える。それはそれであまり前なのだが。指導員の賃金を切り下げるわけにはいかないし、かといって、このご時世に保育料を上げるなんてことはできないからだ。
ただ、考えてみれば、委託料の切り下げとは、父母負担を増やせと、市が言ってきている以外何ものでもない。学童保育の運営など、ほとんどが固定費だからだ。60万の切り捨てだと、1人1カ月1500円ほどの負担増になる。保育料を10%以上上げる計算なる。そんなことを市が提起していることに、まず起こるべきだ!
ところが、そこで、単純に、合意とならないところが難しいところ。もともと、制度的に不備で不安定な学童保育にたいしては、いろんな要求や不満が渦巻いている。そんな問題は、日常的に解決するための努力がなされていればいいのだが、クラブによってはいろんな問題もあるからだ。
ただ、そうであっても、解決するべき問題は、解決の方向を考えながら、やはり、父母負担増という今回のような問題については、まず、怒るべきだ。もともと、わが市の保育料は、民営で1万1000~2000円、公立で1万円と、決して安いとは言えない。だれもが利用できる学童保育であるためには、適切な保育料を設定できることをさまたげたり、急激な保育料の値上げにつながるようなことはすべきでない。
安心して、子どもが通える学童保育というのは、誰もの一致できる要求だ。そのためにも、権利としての学童保育の内容については、深く共有したいものなのだが…。
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