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2007/04/06

大事なことは隠される

 沖縄では、こんなことが起こっている。
 米公文書によって、一九九六年十二月の日米特別行動委員会(SACO)最終報告草案で、日米両政府が米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイの米軍普天間飛行場代替施設への配備を明記していたことが分かったというのだ。最終的に日本政府の反対で削除されたが、オスプレイの沖縄配備は九六年当時から「既定路線」だったというわけだ。そもそも、米国防総省は昨年、海兵隊の次期主力機であるオスプレイの沖縄配備計画を明らかにしているが、いずれにしても「配備計画は聞いていない」と繰り返してきた政府説明がうそだったことがはっきりした。結局、普天間移設は、当初からオスプレイの配備を前提にした計画だったということにほかならない。

 周知のようにオスプレイは、事故が続き安全性が疑問視されている。しかし、垂直離着陸と固定翼機の利点である長い航続距離や高速が両立されるというものだけに、開発の計画は決して中止されることがなく、現在もすすめられている。そんな、高性能で、攻撃型の、兵器でもある。
 一九九九年には、河野洋平外相(当時)が「具体的な(配備)予定はないとの回答を(米側から)受けている」とまでいっていたのだ。

 米軍再編が、沖縄の負担軽減であるという口実のウソが、F22の配備につづきまた明らかになったといえる。大事なことは、隠される。だからこそ、常に監視の目を緩めてはいけないのだ。

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