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2007/04/18

えっ! 少年法「改正」衆院委通過

 今日、ちょっとおどろいたのが、少年法「改正」の衆院委員会通過のニュースだ。

少年法改正:警察権限強まり、厳罰化進む懸念も(毎日新聞)    少年法改正案の与党修正案が18日の衆院法務委員会で可決され、厳罰化がさらに進むことになった。14歳未満の少年事件で警察に強制調査権が与えられ、小学生でも少年院に送られる可能性がある。少年事件の遺族は改正の動きを歓迎する一方で、相次ぐ厳罰化を懸念する声も出ている。…

 少年については、本来、刑事犯罪とは扱われない。いかに、少年による非行を減らし、少年の更生をはかるかが少年法の核心であるからだ。しかし、とくに今度の「改正」案は、14歳未満の触法(法にふれる行為をしたこと)や虞犯という「将来、犯罪をするおそれのある少年」を警察が調査対象にするというわけだ。まず、非行防止にもっとも有効とされる福祉的ケアを充実させるのが本筋であるはずだが、それを事実上否定する内容をもつ。そして、実状として、全国百九十一カ所の児童相談所で、非行相談の組織があるのは九カ所、担当者を置いている所は十三カ所しかない。児童福祉司が虐待対応に追われ、非行対策の受け皿が手薄になっているというのが実状なだけに、この「改正」なるものは、本末転倒以外なにものでもない。
 しかも、少年院送致を、おおむね12歳までに引き下げるという。少年院における矯正教育の意義は決して否定されるべきではないし、ここでの、すばらしい実践もたくさんある。しかし、可塑性の富む子どもの教育を、発達年齢に応じてふさわしくすすめるという視点で考えれば、低年齢の少年を少年院に送致することへの問題を指摘する専門家の意見はしっかり傾聴すべきだと思う。やはり、ここもで、福祉的ケアを充実させることこそが求められるはずだ。
 問題なのは、こうした重大な少年法の「改正」が、どれだけ、国民のあいだで議論され、そして、国会でもどれだけの審議がつくされたのかという点だ。「12歳」という修正が出てきたのも、つい数日前のことだ。しっかり監視をしておかないと、国会では、おどろくべきスピードで、問題ある法規が乱造される。おそろしいことだ。

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コメント

YOUさんのブログをみて私も えっ! でした。(で、私のブログに書かせていただきました。)
地方選のさなかにいろんなことが進んで(前進ではなく)います。
参院では改憲手続き法案が審議されているのですね。
「憲法記念日までに」と言うのは、与党の勝手な都合であって、国民の願いではないのに!

 おどろくようなことが続きます。5月3日の首相談話なんてどういうことだろうと思えてきます。もちろん、過大評価はできませんが、けっして過小評価もできないなあと。7月には大きな前進をめざさなければとつくずく思う今日この頃です。

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