王の男
やっぱり韓国映画はおもしろい。この映画にも、正直、脱帽です。ストーリーも、絵も、俳優も、演出も、申し分がありません。
物語は、李氏朝鮮の燕山朝時代。チャングムの舞台になった中宗の世の直前です。希代の暴君と言われた王と宮中の政争に、
韓国で史上最悪の暴君と語り継がれる王・ヨンサングンに気に入られた旅芸人が、愛と嫉妬の渦に巻き込まれていく王朝ロマン。王と妾を皮肉った芝居を演じたチャンセンとコンギルは、王の目前で芸を披露することに…。
チェンセンのカム・ウソンがしっかりした演技をしているのですが、やっぱり、イ・ジュンギの印象は強烈。途中、京劇のシーンもあり、なんとなく「覇王別記」のレスリーチャンを思い出す。
この映画に見せられるのは、面白さととともに、その視線に、貧しい、しいだげられた人々への共感のまなざしというか、素朴な感情への共感だろうか。人物も単純につくられているわけではない。暴君には事情があり、そこに同情する、コンギルの優しさ…。暴力的な支配へのチャンセンの素朴な抵抗。
ほんとうに、面白い映画だった。
« 二男の誕生日 | トップページ | 教育3法案 何が問題か(1) »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「独ソ戦 地獄の戦場」(2023.05.25)
- 「いま話し合おう 子ども・若者とお金」「ベイビー・ブローカー」(2023.05.08)
- 政治に任せれば日本良くなると…若者ごめんよ 小泉今日子さんは誓う(2023.05.04)
- 日豪・日英版「地位協定」 それから フランケンシュタインの誘惑「超人類 ヒトか? 機械か?」(2023.04.27)
- ”トー横”に群れる若者達の思い(2023.04.15)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 王の男:
» カム・ウソン - これ好き! KoreaFan [これ好き! KoreaFan]
カム・ウソンの最新情報と人気アイテムが一目でわかる!
DVD - 王の男 コレクターズ・エディション (初回限定生産) [続きを読む]
コメント