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2007/03/27

働くもののたたかいがきりひらくもの

 働くもののたたかいが何をきりひらくのか。学ぶべきことの多い裁判の判決が2つありました。一日遅れです申し訳ありませんが。

仕事減「働く意思の拒絶」 日航側に差額支給命じる(共同通信)  日本航空インターナショナル(東京)の女性客室乗務員4人が育児・介護休業法に基づく深夜業務免除者となった際、日中の乗務も月1-2回に減らして給与を減額したのは違法として、差額給与約3100万円の支払いを求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、日航側に計約1500万円の支払いを命じた。  日航側は訴訟で「国際線で深夜にかからない乗務は全体の2-3%で、希望通りに割り当てられない。深夜業務免除者はやむを得ない」と主張したが、土田昭彦裁判官は「法で定められた深夜業務免除者に仕事を少ししか与えないのは、労働者の働く意思の拒絶」との同法の解釈を示した。  その上で「原告と異なる労働組合に属する乗務員の深夜業務免除者には月5-13日のフライトが割り当てられている。原告にも同程度の割り当ては可能」と指摘した。…

 もう一つは、リストラ差し止め裁判です。

外勤社員の出向認めず 東京海上日動火災が敗訴(共同通信)  損保最大手の東京海上日動火災保険(東京)がセールス担当の外勤社員制度を廃止した上、代理店へ出向させようとしているのは労働条件の不利益変更で無効として、外勤社員46人が正社員としての地位確認を求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、全員の請求を認めた。  難波孝一裁判長は制度廃止や配転に経営政策上の必要性があることを認めた上で、会社側は外勤社員を採用した際、転勤のない営業専門職として「職種限定契約」を結んだと指摘。「会社側が提示した配転の条件では大幅な減収になり、転勤がないという保障もなく、原告は大きな不利益を受ける」と判断した。…

 労働争議というのは、非日常の命をかけたたたかいだというのが、私の実感です。だからこそ、このたたかいが、人権を社会に根付かせ、そして社会を豊かにするたたかいとなるのではないでしょうか。
 たたかいこそ、歴史をひらく。そのことは心に刻みたいと思います。

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