ついに火消しに動く??
いわゆる「従軍慰安婦」問題にかかわる首相の発言に、内外の批判が、とくにアメリカを中心にひろがっています。アメリカ議会では、下院の決議に反対の立場だった人まで、安倍発言で賛成に回るという事態です。そこで、安倍さんの動きも、火消しに回ろうというのでしょうか。
慰安婦問題「心からおわび」=安倍首相 (時事通信) 安倍晋三首相は11日午前のNHK番組で、従軍慰安婦問題について「心の傷を負われ、大変な苦労をされた方々に心からおわび申し上げている」と述べた。 首相は「(同問題を謝罪した)河野洋平官房長官談話を継承していく。これは一貫した姿勢だ」と強調。「小泉純一郎前首相、橋本龍太郎元首相も元慰安婦に(おわびの)手紙を出しているが、その気持ちはわたしも全く変わらない」と語った。
自民党の中川幹事長が、次のような発言をしています。
慰安婦問題、再調査必要ない=中川自民幹事長(時事通信)
自民党の中川秀直幹事長は11日のテレビ朝日の番組で、従軍慰安婦問題について「安倍晋三首相ははっきり(同問題を謝罪した)河野洋平官房長官談話を継承すると言っている。それに尽きるわけで、冷静になって(議論を)収束していくべきではないか」と述べ、党内の一部が求めている同問題の再調査は必要ないとの考えを示した。
しかし、タカ派は、それで収まるのでしょうか。麻生さんは、次のような発言をしています。
慰安婦決議案、謝罪の必要なし=「日米離間工作」と指摘-麻生外相(時事通信) 麻生太郎外相は11日午前、フジテレビの番組で、従軍慰安婦問題で米下院に提出された日本政府に対する謝罪要求決議案について「今の段階で謝罪をする必要は特にあるとは思えない」と述べた。安倍晋三首相は既に、決議が採択された場合でも謝罪しない考えを表明している。 外相は、決議案をめぐる動きに関し「日米(関係)を離間させる有効な手段だ。対日工作、日米離間工作が結構それなりに効果を上げている」として、第三国による対日工作の可能性を指摘。司会者が「北朝鮮や中国による工作か」と質問したのに対し「もちろんそうでしょう」と述べた。
次に、下村官房副長官あたりが、どのような発言をするのかが、注目されるところですが、きわめて、大きな矛盾だということができそうだ。
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