『世界週報』が休刊!
時事通信社が発行する『世界週報』という雑誌をご存じだろうか。老舗の雑誌である。なにしろ、「世界週報の源は、大正7年に当時の国際通信社から創刊された『国際経済週報』です」というのだ。現在でも、硬派の雑誌として、一般の新聞では知ることができない貴重な情報を提供してきた。国際政治にかかわる資料の翻訳なども、掲載されていて、これまで随分、お世話になってきた。それが、「3月27日号(3月16日発売、通巻4287号)をもって休刊することを決めました」というのだ。これは、かなり衝撃的なニュースでもある。
いまはやりの経済理論をふりまわす人々からすれば、読者に読まれるような誌面づくりや営業努力が必要だということになろう。しかし、硬派の雑誌にとって、一般受けするということと、誌面づくりということが必ずしも一致するものではない。それでも、硬派な議論を求める人がいるし、社会に必要だと思うから、そういう誌面づくりをすすめるわけだが、現実には、なかなか、それが読者に手に届かない。宣伝と流通という壁がある。ここでも、実は、決して、自由でもない。
だから、こういう硬派の雑誌が消えることは、活字にかかわる仕事をしている人間にとって、まったく他人事とは思えない、恐怖にもにた感情を思わずもってしまう。それでも、それでも読まれる誌面をめざして、試行錯誤をするのだけど。とりあげる問題もそうだけど、内容的にも、①発見があるもの、②目からウロコ、なるほどと思わせるもの、③感動させる(がんばろうという思いにさせる)もの、をめざして…。
ブログをお読みのみなさん。是非、硬派の雑誌を手にとって見てください。
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