ハケンの品格
「ハケンの品格」というテレビドラマがあった。最初の一回か二回は見たけど、ほんとに働く実態を映し出しているのかということが、疑問で、その後は見ていなかった。けれど、今週の、水島朝穂さんのHPで、この番組のことが紹介されていて、何でも、哲学者の鶴見俊輔氏も「はじめから全部見てる…」というので、最終回の今日、見てみた。なるほど、「派遣社員」の差別、悲哀、不条理…、それはそれで、描かれているのだろうし、反映はある。「せっかく職場になじみ、一緒にがんばってきたプロジェクトが成功に向かう。やりがいも感じはじめ、職場における人間的信頼もようやく築けたところで、ハイさようなら」その切なさが、描かれている。まあ、正社員から見れば、正社員の働かされかたはもっと過酷だという声は聞かされそうだが。
三人に一人が非正規という、雇用の変化のなかで、ドラマも変化する。その兆しの番組なんだろうか。番組の終わり方は、何を残したのかというのも疑問だけど、ドラマが少しでも、現実に近づいていくことは大事だと思う。水島さん「『戦うスーパー派遣OL』。そのベクトルが、正社員や上司ではなく、もっと大きく、もっと構造的なものに向かうなら、また違った『ドラマ』になるかもしれない」という感想になるほどと思いながら、僕らにとっても、職場の現実をどうつかみ、現していくのかは、大きな問題ということを考えた。
とは言え、篠原涼子は、だんぜん格好いい! 「アンフェア ザ・ムービー」もぜひ見たいなあ。
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