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2007/02/25

フィンランド学力世界一の秘密

001 12日にNHKBS1で放送された、「『未来への提言』 元教育大臣 オッリペッカ・ヘイノネン ~フィンランド学力世界一の秘密~ 」という番組の再放送が今日ありました。私は、12日には見ることができず、今日も、外に出ていたので、ビデオで番組をみました。フィンランドの教育は、このブログでも、かつてとりあげたことがあります。
http://ono-blog.cocolog-nifty.com/sikou/2006/01/post_99cd.html
http://ono-blog.cocolog-nifty.com/sikou/2007/02/post_fdca.html
 この番組は、どこが大切なのかがよく分かるようにつくられていて、勉強になりました。

 人口526万人の北欧の小国フィンランドは、いま、学力世界一の国として注目を集めている。OECDの学習到達度調査の成績では、読解力などの項目でトップ。教育力の高さは、情報化時代の経済にも強みを発揮し、IT企業の成長も著しく、国際競争力を示す指標でも世界のトップランクにある。なぜ、フィンランドの教育は成功したのか。へイノネンさんは、90年代、29歳の若さで教育大臣に就任し、フィンランドの教育のグランドデザインを描き、実現してきた中心人物だ。フィンランドは90年代に経済危機に陥り、失業率は20%にも達した。不況を脱するには、人という資源に投資する「教育」が最も大切だと、大胆な教育改革に踏み切った。

 ヘイノネンさんのインタビューなどを通して、強調されていたことは。1つは、教育現場の裁量が大きいということ。「教育には自由が必要」という言葉が印象的でした。2つめには、教員の労働条件や教員養成について、たいへんな配慮が行き届いていること。専門性と使命感の発揮のための方策です。教員はうえを向いて仕事をする必要はないが、子どもの保護者に対しての説明責任は徹底しているようです。3つめに、機会の平等ということが強調されていますが、その平等に対する捉え方です。機械的な平等論ではなく、一人ひとりの、その個別の違いのうえにたって、学び、能力をつちかうかということが考慮されているということです。そして、なによりも、学力、能力ということへの、柔軟なとらえかたです。いまの日本の「学力重視」とは決定的にちがいます。

 見終わって、日本との違いを痛烈に感じましたが、ここで提示されている論点について、しっかり考えていかなければならないと思いました。

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番組の紹介は

 元教育大臣 オッリペッカ・ヘイノネン ~フィンランド学力世界一の秘密~  世界のキーパーソンに徹底インタビューし、21世紀の未来に道しるべを提示するシリーズ「未来への提言」。第8回はフィンランドの元教育大臣オッリペッカ・ヘイノネンさん(42)を取り上げる。 ……  目標は、知識を詰め込むことではなく、変化のスピードが激しい時代を生き抜くための「自ら考える力」を育てること。そして教育の機会の均等をモットーに「落ちこぼれを作らないこと」や「生涯にわたって学習する能力を身につけること」に力を注いだ。教育現場への裁量権の委譲など、大胆な改革の結果、フィンランドは経済危機を脱し、世界一の教育力を手にしたのだ。  日本でも、学力の低下や教育基本法の改正など、教育現場のあり方が問われている。学力世界一を達成したフィンランドの元教育大臣ヘイノネンさんへのインタビューから、21世紀の教育のありようを考える。 【インタビュアー】佐藤 学(東京大学教授)

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