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2007/02/19

「貧困の罠」

H20070224 最近、なかなかインパクトのある特集を連発する『週刊東洋経済』の今週の特集は、「貧困の罠」。

 「貧困」が日本を徘徊している。統計を見ても日本は屈指の「貧困大国」だ。1000万人ともそれ以上ともいわれる貧困層はどのように生まれたのか。そしてどこまで拡大するのか。政策に誤りはないのか。全国縦断取材で検証した。

 50ページをこえる、なかなか見事な特集である。その目次は、Continue reading で。

  「自立」の名のもとで、より貧困の困難においやられていく「貧困の罠」を告発している。生活保護→自立支援→就労→保護打ち切り→病気で退職…。孤立、自殺、不安、統計の資料も豊富。現場のリポートも、教育、医療、中小企業、生活保護、母子家庭、障害者「自立支援」法、ホームレス、若者、豊田市、地方などなど。
 注文は、相変わらず、特殊な議論の垂れ流し。消費税増税こそが安心の道(橘木)だとか、構造改革で格差が縮小だとか(竹中)。
 1つは、貧困を論じるとき、その問題の所在にどこまで迫れるかが、大事な問題だと思う。「人間の尊厳」を政治や経済が踏みにじっていることへの踏み込みがほしい。2つは、貧困を覆い尽くそうというイデオロギーや、あきらめ、しかたがないなどの気分を生み出すものへの批判、そして3つは、この問題は、解決できる、また解決しなければならないという視点。あいかわらず、たたかいの紹介はない。

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特集の目次は以下の通り

あなたは無縁だといえますか…
貧困の罠
サラリーマンの受難
・あなたにもやって来る「下流」転落シナリオ 藤川 太
・家計が豊かになる時代はもう終わった 熊野英生
・義務教育でも負担過大、学力も人生もカネ次第
・INTERVIEW 格差と貧困を問う
悲鳴上げる中小企業
・消費税12万円が払えない!中小零細業者、無念の廃業
追い詰められる弱者
・生活困窮者を門前払い、北九州市・生活保護“水際作戦”の非道
・児童扶養手当削減に怯える働きづめの母親たち
・追い詰められる障害者、「自立支援法」は誰のため
・ホームレス セイフティネットなき日本社会の遭難者
・若者たちの生活保護
・INTERVIEW 格差と貧困を問う
トヨタのお膝元で
・営業利益2兆円のトヨタを支える下請けとの「賃金格差」
・豊田市保見団地、日系ブラジル人集住地区の実像を追う
行政改革の帰結
・自治体予算切り詰めで「最低賃金割れ」労働が多発
地方の疲弊
・夕張破綻 市立病院を追い出された透析患者たち
・青森県ルポ 「もうお手上げだ」、リンゴ農家からのSOS
現代版・出ニッポン記
・「もう日本に住めない」、年金不安が生む日本脱出
億万長者に聞く
・「日本は成功者を成金とねたむ島国」
・INTERVIEW 格差と貧困を問う

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