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2007/02/02

渋谷敦志さんのブログ

 最近、注目している写真家の1人に渋谷敦志さんという方がいる。「高校のときに報道カメラマン・一ノ瀬泰造に影響を受けて写真家を志す。大学生のときに1年間ブラジル・サンパウロの法律事務所で研修しながら、写真を撮り始める。以降、さまざまなアルバイトをしながら写真を撮り続けて今日に至る」という方。2000年にはJPS(日本写真家協会)展・金賞を受賞している。アンゴラ内戦の写真で注目された。
 まだ、30歳を少し超えたという若い写真家だ。
 彼のブログができた。アドレスは
http://ashibuya.tea-nifty.com/
 そこで、アップされている東ティモールの写真がまたいい。子どもたちと母親たちの写真が中心。内戦・和平・独立から平和と自立への向かうこの若い国の人たちを写す。

 どんな瞬間にシャッターを切っているかで、今の自分が何に対して高感度かがわかる。撮った写真を振り返ってみると母子の写真が多いのはあきらかで、子どもとお母さんは元気でやっているのか、毎日どんなことを考えているのか、ちゃんと生活していけてるのか、そんなことがどうも気になるようだ。自分が親になって視点が所帯染みてきたのは確かだが、その視点で素直に現実を見ることから感じるリアリティもあるだろう。

 まぶしいほどの光と影。そこから見るものにむけて放たれる母子の視線を僕らも受けとめて、感じ、考えたい。

 私の知り合いにもフリーで生活している写真家や物書きがいるが、正直、苦しい世界だ。ぜひ、がんばってとり続けてほしいし、これから、どんな写真をとっていくのか、注目しておきたい1人だ。

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