デモクラシー検定
もう1カ月前に読んだ本なんで、少し内容を忘れたんですけど、感想はこんな感じかな。
著者は、デモクラシーとは安心した「人間交際」でききることと定義します。そのうえで、著者は、「多数決で決めるのが民主主義?」「主権は国民にある?」「議員は国民の代表?」「公共の利益は個人の利害より大切?」「憲法は最高法規?」と問いかけます。しかし、著者は、決まり切った正解を求めているのではありません。こうした問いをとおして読者とともにデモクラシーを考えようという趣向です。
新自由主義的な「構造改革」や監視社会、米軍基地の存在などをとおして、この日本の社会をデモクラシーという点で検定すれば合格しているのかと問いかけます。そうした日本に住む私たちが、安心した「人間交際」を送っていくための知恵とスキルを考えさせてくれる一冊です。
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