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2007/02/17

ガイサンシーとその姉妹たち

Image_top 「ガイサンシーとその姉妹たち」というドキュメンタリー映画と、シンポジウムに行ってきました。激しく心が揺さぶれる映画でした。

 原作本の紹介は以下のようなもの

●「ガイサンシーって,何のこと?」私はたずねた。
  「ガイサンシーさえ知らないの? あなたがこのことを調べるなら、まずガイサンシーのことを知るべきだ。彼女は日本軍に一番ひどい仕打ちを受けた人で、最初に日本軍のトーチカに連れて行かれた一人なのだから」――1995年、こうして、中国山西省における中国人女性に対する、日本軍の性暴力に迫る著者の長い旅が始まった。
 ガイサンシー《蓋山西》とよばれた女性と数知れないその姉妹たちが、日本軍からうけた性暴力の事実と背景を9年の歳月をかけて追う。

 そして、映画の紹介は
 山西省一の美人を意味する「蓋山西(ガイサンシー)」と呼ばれた、侯冬娥(コウトウガ)。
 その呼び名は、彼女の容姿のことだけでなく、同じ境遇に置かれた幼い“姉妹たち”を、自らの身を挺してまで守ろうとした、彼女の優しい心根に対してつけられたものであり、その後の彼女の人生の悲惨を想ってのものだった。「蓋山西(ガイサンシー)」という名は、やがて山西省の人びとの間で、人間の尊厳を表す言葉となる。
 この映画は、班忠義監督が9年の歳月をかけ、中国の大地に侯冬娥(コウトウガ)と、運命を同じくした女性たちの姿を追い続けたドキュメンタリーである。幼くして人生の全てを奪われた女性たちの現在の記録であり、同時に、私たちの明日に向けて語られる物語である。

 中国に生まれ、育ち、そして日本での留学生活をおくってきた著者・監督だから生まれた作品だと思う。冷静に、中国の人々の戦争の記憶を追う。これが、中国の人たちの、日本の野蛮な侵略の事実の記憶なのか。私たち日本人は、その事実にどれだけ向き合い、記憶として継承しようとしているのか?
 シンポジウムでの、元兵士の近藤一さん(中国山西省で侵略、そして沖縄戦を経験している)の発言――中国侵略での蛮行への後悔、中国への謝罪の念と、平和への思いにふれ、そして、班監督の発言した、日本での裁判後の中国の被害者の思い――直接の被害で追いつめられ、そして正義が回復されなかったことで再び追いつめられ。
 60年、70年たっているからこそ、風化させてはならないし、必ず回復しなければならない正義がある。あまりにも知らないことが多い。しっかり学ばなければ。

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コメント

★【ガイサンシーとその姉妹たち】は全く陳腐な反日プロパガンダ映画である。

一見してわかるが、

私の20年に及ぶいかなる現象学的事実とも明らかに相反する反日プロパガンダ映画である。

そこに描かれた内容は、事実の断片を恣意的にアレンジして捏造された反日のための虚構である。

反日をかきたてる事が現中国共産党独裁政権にとって如何に利益をもたらすか、その明らかな事実に照らせば

性懲りもなくこの様な反日プロパガンダ映画制作に血眼になる監督が跋扈するのも理解に苦しくない。

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