普天間移設政府案
今日、NEWS23が報じていたニュースです。
普天間移設政府案の全容に沖縄知事は
在日アメリカ軍再編の焦点、沖縄・普天間基地をめぐる新たな事実です。普天間基地を名護市に移設する政府の建設計画、その全容と共に、政府案に難色を示す仲井真知事説得のため、政府が検討している基地の危険を減らすための案がJNNの調べで明らかになりました。
仲井真知事の理解を得ようと、政府は別の角度から調整を進めているというのです。その中心は、 「普天間(基地)の3年以内の閉鎖状態の実現」(沖縄県・仲井真知事〔2月9日〕)という選挙公約にこたえいるために、「『閉鎖』は無理にしても、普天間の危険性を除去するための包括案をアメリカと最終調整してい」るというのです。
具体的な内容は、Continue reading で見て頂くとして、沖縄では、現在、さまざまなことが起きています。
今日の、沖縄タイムズの夕刊を見ても
■シュワブ沖で降下訓練/米軍、8年ぶり実施
■水しぶき次々 緊迫/海上に米軍ボート
■F22 ソフトに不具合
■水陸両用車立ち往生/宜野座
という記事が並びます。
そんななかで、普天間の安全確保の政府案が、どれだけ現実味のあるものかは、はなはだ疑問ですが、アメリカの追随した軍事大国化をめざす、政府にとって、米軍再編の諸課題は、最大の悩みでもあります。それだけに、先日の兵糧責めにもにた、移設交付金の案もふくめ、さまざまな施策が出されてくるでしょうから、たんに一地方の問題としてではなく、大いに注目しておきたいと思います。
TBSの報道の内容は以下のとおり。
日米両政府が、普天間基地の代替施設として名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部にV字型滑走路を建設する事で正式に合意して9か月。日本政府は、普天間の移設の実現に向け、具体的な建設計画、いわゆる「マスタープラン」を作り、沖縄県など地元に説明を始めましたが、その全容がJNNの取材で明らかになりました。
代替施設はキャンプ・シュワブの岬の周辺に広がり、海を埋め立てる面積は150ヘクタールに及びます。V字型の滑走路は4本の誘導路で結ばれ、その北側の埋め立て部分に駐機場や格納庫、整備地区などが作られます。また、普天間から引っ越してくるヘリコプター部隊の住居は、山側のダム周辺を切り開いて新設されます。
しかし、仲井真知事は依然、この案に難色を示し続けています。
「現行の案では認められない」(沖縄県・仲井真知事〔1月19日〕)
今月5日、密かに上京した仲井真知事は、政府与党の幹部に対し政府の案を100メートル南西方向の海側にずらす修正を求めました。しかし、政府側は「かえって近くの集落の騒音が増す事になる」と修正を拒否、協議は平行線のままです。
その一方で政府は、仲井真知事の理解を得ようと、別の角度から調整を進めています。
「普天間(基地)の3年以内の閉鎖状態の実現」(沖縄県・仲井真知事〔2月9日〕)
普天間基地を3年以内に閉鎖状態にする。仲井真知事の選挙公約です。政府はこれに応えるため、「閉鎖」は無理にしても、普天間の危険性を除去するための包括案をアメリカと最終調整しています。
JNNの調べによりますと、包括案では、代替施設完成までの普天間基地の危険を低減する措置として、ヘリコプターが基地に進入する際、墜落事故を起こした沖縄国際大学など住宅密集地の上空を避けて飛ぶ事や、万一、上空でエンジンが止まっても基地内に降りられるよう周回経路は基地から750メートル以内とするなど飛行制限を設けます。
さらに、夜間、周辺の照明が明るい普天間に安全に着陸できるよう、滑走路に照明灯を設置したり、視界の悪い時でも安全に着陸できるよう自動着陸誘導装置を設置することでもアメリカと基本合意しました。
さらに日米両政府は、代替施設の建設期間について環境影響評価を半年、工事を1年短縮し、6年半で完成できるという認識でも一致、工期の短縮が普天間の危険低減につながるとしています。
計画の修正は困難、と主張する一方、危険性の低減で理解を求める。普天間移設を急ぐ政府に仲井真知事はどう応えるのでしょうか。(13日14:39)
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