新聞と権力
県警の裏金問題を徹底して、調査報道した新聞に高知新聞があります。北海道新聞が、一時期がんばったものの、その後、権力との妥協に走ったのに対し、高知は徹底していました。その高知新聞で、先日、次のような催しがありました。
表現弾圧続発に危機感 高知市でメディアシンポ(高知新聞)
表現活動の規制を強めている国に対し、メディアの果たすべき役割を考えるシンポジウム「危機に立つ『市民的自由とメディア』」が24日、高知市本町3丁目の高新文化ホールで開かれ、大学教授や本紙記者が近年の裁判事例や県警捜査費問題を題材に活発に意見を交わした。
法政大現代法研究所の主催。大妻女子大非常勤講師の阿部裕さんが司会し、石坂悦男・法政大教授と丸山重威・関東学院大教授、今給黎(いまぎれ)泰弘弁護士、本紙の中平雅彦・報道センター長、竹内誠・政治部記者がそれぞれの立場から報告、議論した。…
具体的な議論の内容は、Continue reading で
この高知新聞は、一方で、橋本県政とは緊張関係にあるようです。橋本知事を支持する市民運動とも緊張関係はあるようです。こうした意見がなぜ生まれるのかも知りたいものです。
高知新聞は、県内の購読率が82%にのぼります。そのことが経営の安定感につながり、権力との関係で独立した姿勢が保てるのでしょう。同時に、この82%が、ふさわしいあり方なのかもよく考える必要があるようにも思います。報道の多様性は確保されなければなりません。地方メディアのありようも、大いに研究対象だと思います。
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