新聞の元旦社説
あけましておめでとうございます。今年も、このブログをごひいきにお願いします。
新年ですから、私も多少は、抱負なり決意をもちます。昨年は忙しくもよく働いたなあというのが、率直な感想ですが、働いた割には充実感が薄いというか、ただ忙しいだけで、何事も中途半端だったと思っています。もう少し、ふみこんで物事を考え、書き、語りたいなあというのが決意です。そのためにほ、どうも昨年の後半は、気持ちも体も不安定な状態にあったので、今年は、そのコントロールに努めたいと思います。
さて、年の最初は、新聞の社説からです。
【朝日】戦後ニッポンを侮るな 憲法60年の年明けに
【読売】「タブーなき安全保障論議を 集団的自衛権『行使』を決断せよ」
【毎日】「世界一」を増やそう 挑戦に必要な暮らしの安全
【日経】開放なくして成長なし(1) 懐深く志高いグローバル国家に
【産経】凜とした日本人忘れまい 家族の絆の大切さ再認識を
【東京】年のはじめに考える 新しい人間中心主義
【北海道】何を変え 何を守るか*1*「国とは」を問い直すとき
【中国】自立する地方へ もっと「分権」、住民の「自治」を
【沖縄】[新年を迎えて]「共生」を見つめ直そう
これが今年の新聞の元旦社説です。新聞の元旦社説は、かつては(いまでもそうかもしれません)、その新聞の責任者の手によるものといわれ、その新聞の年間の論調を占うものといえるものだと言われてきました。今年の新聞の論調はどんなところに特徴があるのか。そこで去年のものと比べてみましょう。
去年の元旦社説は
【朝日】武士道をどう生かす 2006謹賀新年
【読売】「人口減少時代へ国家的対応を 市場原理主義への歯止めも必要だ」
【毎日】ポストXの06年 壮大な破壊後の展望が大事
【日経】人口減に克つ(1)成長力を高め魅力ある日本を創ろう
【産経】主張新たに始まる未知の世界 アジア戦略の根幹は日米同盟
【東京】年のはじめに考える 日本の出番なのに…
【北海道】変化の時代の道しるべ*1*「包容社会」を分権で築く
【中国】みんな「つながり」合おう
【沖縄】[06年を迎えて]正念場の米軍再編問題
ここ数年、変化球というか、その国の政治などのあり方を正面からというものは少なかったように思えます。ところが、今年は、正面からその問題を問いかけているといえるのではないでしょうか。
読売は、新国家主義ともいえる立場から、「改革」を唱えます。この社説と、今日発表になった「経団連ビジョン 『希望の国、日本』」とが、どう重なり合っているのかは、興味のあるところですが、御手洗ヴィジョンは長いので、まだ読めていません(印刷できないし)。産経は、保守主義の立場からの社説です。そして、日経は新自由主義の「改革」を主張します。
一方、去年まで腰の引けていたとも感じられる朝日は、憲法9条を問いかけ、そして、毎日は格差社会を問います。この朝日と毎日の社説は、まだまだ、弱弱しい声かもしれませんが、注目には値する変化ではないでしょうか? 今年を転機の年にしたいし、しなければならない。その予感と決意を感じさせてくる社説だったと思います。
今年もよろしくお願いします。
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