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2007/01/30

ニッポンの教師と学校

Photo_5 『週刊東洋経済』という雑誌の先週号で、「ニッポンの教師と学校  全解明」という特集をおこなっていました。
 図解 ひと目でわかるニッポンの教師と学校で、日本のとくに教師たちが賃金や労働条件、そしてどういう教育制度のもとで働かされているかをかなりていねいに紹介します。
 教師編では、まず「急増する学校への“イチャモン”、その裏にある親のホンネとは」です。最近、話題の大阪大学の小野田正利.先生も登場です(『悲鳴をあげる学校 親の“イチャモン”から“結びあい”へ』の著者)。そして、「増え続ける“臨時教員” 学校現場も『ワーキングプア』」=これは、生活保護をうける教師の実態です。
 新自由主義的な教育政策の展開のなかで、日本の学校と教師の困難もここまできたのかと驚かされます。
 以下、目次は、Continue readingで

 近ごろの格差、貧困に関するものでもそうですが、さすがに大出版社だけあって、つくるものは読みごたえがあります。そのことをふまえたうえで、昨年、内橋克人さんが出された本のなかで書かれている言葉が、頭をよぎります。
 「二〇〇六年に入って、新聞やテレビなどの各マスコミや書籍などで、『格差社会』の現状について、さまざまな報道がなされるようになりました。しかし、そのほとんどの報道、書籍が現状を報道するだけのものです」と言ったうえで、「むろん現状を報告することにも意味があります。しかし、人間はくりかえし『現実』を見せられると、その『現実』を所与のもの、つまり変えようのないものとして受容してしまうのです」と言うのです。
 私たちも、現状を知る、伝えるとともに、どこに解決の道があるのかを、いっしょに考えていきたいものですね。

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目次
図解 ひと目でわかるニッポンの教師と学校

教師編
急増する学校への“イチャモン”、その裏にある親のホンネとは
増え続ける“臨時教員”学校現場も「ワーキングプア」
教師になるにも塾通い? 大量採用で問われる質
COLUMN 生徒の評価で決まる「先生の通信簿」
「教師に任せろ」は通用せず、保護者も参加の学校評価
どこがそんなにすごいのか、スーパーティーチャー活躍中
進まない理数系離れの対応、立ちはだかる「公立の壁」
メールにブログに出会い系、教師も親も知らない小中学生ケータイの本質
マクネリー・サン会長が進める「教育版Web2.0」とは

学校編
先生だけのものじゃない、ここまで進んだ「学校開放」
INTERVIEW 坂井康宣/小平市教育委員会教育長

ルポ 教育改革を追う
東京都文京区:「小規模校をなくさないで」行政の独走に親が「待った」
INTERVIEW 宮下眞/文京区教育委員会教育長
東京都足立区:学力テストで学校予算に格差“前代未聞の実験”の危うさ
INTERVIEW 内藤博道/足立区教育委員会教育長
親の期待が普及を後押し、授業の7割が英語の学校も
カリスマ教師が主導する、「立命館メソッド」の現場
中京の名門・南山学園が小学校をいよいよ復活
INTERVIEW
「出席停止」は教育放棄にあらず、求められる“現場”での指針
義家弘介/教育再生会議委員

何がどう変わろうとしているのか
図解 「教育改革」
教育改革のホットイシューを識者に聞く
教育への競争原理の導入は是か非か
藤田英典/国際基督教大学教授
福井秀夫/政策研究大学院大学教授

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