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2007/01/10

防衛省発足

 昨日(9日)、防衛省が発足した。すでに、ホームページを新しくなっている。
 http://www.mod.go.jp/
 何よりも、これを契機に、自衛隊の海外派兵が本来任務とされ、アメリカ軍と一体となった海外展開がすすむ。しかも、いよいよ、集団的自衛権の行使へとの道にすすむことが懸念される。安倍首相自身が、式典で、その検討をあらためて表明している。安全保障法や恒久派遣法を策定がすすめられそうな気配だ。
 私が、もう1つ懸念するのが、これまで、戦後、戦前の反省からつくられた、文民統制と呼ばれるような仕組みが、1つひとつはずされようとしていることだ。軍事には軍事の論理があって、軍事にたずさわる人は軍事でものごとを解決しようとしがちだ。それをふさぐために、シビリアン・コントロールという軍事にたずさわらない人が、軍事部門を統制する仕組みが、憲法でもつくられたわけだ。それだけではなく、戦後の自衛隊の体系は、たとえば参事官制度に代表されるように、防衛庁内部でも、軍事にたずさわらない事務方が制服をコントロールし、制服が直接、政治家と一体にならないような仕組みがつくられていた。それが骨抜きにされようとしている。今日の朝日新聞には、次のような記事ものっていた。
防衛参事官制度見直しを検討 久間防衛相が表明(内容は、Continue reading で)。

 防衛省をめぐる問題について、五十嵐仁さんがHPで2日にわたって論じている。ぜひ読んでほしい。

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防衛参事官制度見直しを検討 久間防衛相が表明(朝日新聞)  久間防衛相は9日、防衛省発足を受け、省内で文官(背広組)が大臣を補佐する「防衛参事官制度」について、自衛隊制服組を登用するか、制度自体を廃止するなどの抜本的な見直しを検討する方針を記者会見で表明した。同制度は戦時中の軍部独走の反省から導入されたもので、国会と内閣の文民統制(シビリアンコントロール)に加え、背広組が制服組を統制する仕組み。見直しが実現すれば、首相や国会による自衛隊の統制が一層、重要性を増すことになる。…

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