これで議論がつくされたというのか
衆院本会議も、昨日と同じように自公が採決を強行した。十分論議はつくされた、というのが彼らの主張だ。だが、私には、数の力がいよいよ国会を占拠するようになったとしか思えない。三四郎さんから、TBをいただいた。改悪案は競争促進法であり、いじめを助長するという議論もなされている。三四郎さんは、その根拠に、改悪17条の教育振興基本計画をあげているが、同時に、これまでの10条の、不当な支配の言い換えや、直接責任の削除などが、子どもと教師の関係を断ち切り、子どもと教師によって自由につくられる空間を阻害するという堀尾さんの指摘もある。だいたい、改悪2条で、教育目標を提示することで、ある子ども像に、子どもを強化・誘導するような教育観が国民的に合意になっているというのだろうか。はたして、政府は、これらの指摘に審議のなかで、誠実に答えたと言えるのだろうか。
国会の審議は、儀式ではない。時間がたったから採決は、民主主義の空洞化以外ないものでもない。ましてや、国家根幹にかかわる教育の基本法で、誠実な審議がおこなわれないことは異常としかいいようがない。あきらめずに、声をあげなければならない!
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