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2006/10/19

どこまで企業本位を主張するのか

 今日の新聞を読んでいて、いちばん驚いたのは、やはり経済財政諮問会議での、御手洗経団連会長の発言でしょうか。
 朝日新聞には以下のような、記事があります。

請負法制「無理ありすぎる」 御手洗氏、経財会議で発言
 御手洗冨士夫・日本経団連会長が、経済財政諮問会議で、請負の法制について「無理がありすぎる」と発言していたことが、18日公表された議事要旨でわかった。厚生労働省が違法な労働形態である「偽装請負」への指導を強めているなかで、あえて財界トップとして、現行制度が企業に厳しすぎることへの不満を表明したものとみられる。…

 そこで議事録を見てみると、たしかに次のような記述があります。

 (御手洗議員)…少し本件について話をしたい。2つ問題がある。 1つは、労働の多様化。多様化の一つの中身として、派遣社員と請負社員がある。結論から言うと、実は、このおかげで、日本の産業の空洞化がかなりとめられている。ただ、この制度にも問題がある。請負は、請負事業者が全部自分で労働者をトレーニングして、何かの仕事を請け負う。その場合、受け入れ先の人はいろいろ指揮命令ができない。これは当たり前のことだと思う。一方で、派遣は、ただ単純に派遣して、派遣先で監督や訓練をしてもらおうということになっている。これも問題ない。ところが、請負の方が中小企業に多いため、例えばAという会社に行って請け負う、それからまたBに行って違う職種で全部請け負うような場合がある。その場合、現実には、会社の職種に応じた訓練を請負事業者が全て行うことはかなり難しい。ところが、受け入れた先で指揮命令してはいけないという中に、いろいろ仕事を教えてはいけないということも勧告で入っている。そこに矛盾がある。どんな工場に行っても、例えば何か突発的な事故があったり、難しいことがあったりすると、その現場で雇っている方が教えるというのは当たり前で自然の流れである。ところが今の勧告では、それは指揮命令という言葉の中に含まれるので、そういうことはできない。法律を遵守するのは当然だが、これでは請負法制に無理があり過ぎる。勧告にも無理があり過ぎる。これを是非もう一回見直してほしい。
 もう一つは、…今の派遣法のように3年経ったら正社員にしろと硬直的にすると、たちまち日本のコストは硬直的になってしまう。それは空洞化に結びつくことになる。したがって、ここはもう少し市場に任せてほしいということと、派遣法を見直してもらいたいということ、この2つを申し上げたい。

 結局、偽装請負が広がるのは規制のせいだから規制をやめてほしいということでしょう。
 もともと、請負にしろ派遣にしろ、大企業の儲けを拡大するためにつくられた、ある種異常な働き方の制度と言っても過言でないと思う。それをより、大企業の儲けを保障しろというわけだ。
 経済財政諮問会議という制度そのものも、首相と同じ、きわめて偏った(大企業の儲けを優先する)人による政策会議で、その権限がこれだけ強まっているのは、議会制民主主義のあり方からも本来、検討は必要だと感じる。
 より、大企業べったりの議論がすすまないかをよく見ておく必要がありそうだ。
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コメント

こんにちは YOUさん~
私がいくつ質問しても良いですか??
ブログの記事とは関係ないですが..
YOUさんは北朝鮮を日本の敵だと思いますか??
単純にKIM JUNG ILを言うのではなく北朝鮮そのものです北朝鮮の人々を含みです
日本の人々の意見はもう分かっていました
YOUさんの意見を聞きたいです
韓国の若い人たちは北朝鮮は対話と協力の対象だと思います(もちろん全部ではないです)(協力の意味は軍事的な協力の意味ではないです)
これは嘘ではないですすべてのアンケート調査から出る内容です
もちろん戦争の経験があるお爺さん,お婆さんたちはそんな意見が多くないです
このようだったら韓国は危ない国ですか??

2.韓国の歴史教育は反日教育だと思いますか??
私は学校で韓国近現代史を学びます
もちろん日帝強制占領期間の内容がたくさん入っています
近現代史は選択科目ではないです義務科目です
そしてその教科書にはベトナム戦争も出ています
私は学校でベトナム戦争は韓国が米軍に経済的な理由でお金を受けるために参戦した戦争だと学びました教科書にもこんなに書いています
本当に笑わせないですか??お金のため参戦

これは親ベトナム教科書ですか??
私は正直に恥ずかしかったです
しかし逆説的だがもっと自由になりました
私はベトナム人々に謝りができます
謝りは絶対恥ずかしいのではないです
謝るようにしたその行為が恥ずかしいのです
"日本"という国はよく分からないが.
日本人たちはとても好きです

私は学校で近現代史を学んでいます
私は韓国をよく分からない日本人たちが言う韓国の反日教育の実体が何なのか理解ができません

投稿: LEE JI HOON | 2006/10/20 23:04

 もともと、北と南との分断には、日本が大きく責任を負っていることは自覚しているつもりです。38線そのものの、日本の関東軍と朝鮮派遣軍の管轄の境だったのがことのはじまりでしょうから。北朝鮮という国をどう理解するかということは、いろいろむずかしい側面はたくさんあると思います。しかし、その国の人を「敵」とは思わないし、この半島の平和のために、日本が負うべき歴史的責任は小さくないとは思っています。

 もともと韓国の現代史の多くの期間が、日本帝国主義による支配のもとにあったのは事実なんですから、その歴史を教育することをもって「反日教育」というのは、おかしな話なんです。私は、よく、歴史学や歴史教育の研究会などにも参加し、そこで、韓国の先生たちの報告などを聞いたりもしますが、韓国の先生たちの努力には敬意を感じずにはいられません。日本の支配層やそれに近い、歴史認識の無反省ぶりにくらべ、韓国の歴史教育は、それがもつ問題なども含め、真摯に「見直し」の努力がされていることも、すでに、こうした問題へのとりくみという点で、日本より韓国のほうがすすんでいるということは痛感せざるをえないというのが正直な気持ちです。

 ただ、日本は、ひどい面ばかりではありません。たとえば文化の面でも、この秋には、青年劇場という劇団が、「族譜」という朝鮮半島における「創氏改名」政策の真実を描いた芝居をやって、話題になっています。真摯にものごとを考える人も少なくはないのです。

 さて、LEE JI HOON さんにお願いがあります。日曜日に、高校生10人ぐらいと、日本の戦争についての学習とフィールフォワーク(靖国神社と遊就館)をやります。戦争の真実を学ぼうとしている日本の高校生に、メッセージをいただけませんか。明日21日中にいただければ、学習会で紹介したいのですが。

投稿: YOU→LEE JI HOON | 2006/10/20 23:26

今学校で終わって見ました~
まず
私の質問に答をしてくださってありがとうございます~
そしてメッセージは..
私は他人にメッセージを与えるほどすごい人ではないです..
日本語実力も足りなくて文章力もないです..
まだ知識も不足で多くの面で不足です.
私の価値観と社会を見る目のしっかりしているかも確信がないです

私は韓国鐘路にある学校の一般的な高校生です
もし私が日本の高校生に私のメッセージを伝達することができたらそれはとても嬉しい事です
しかし現在の私の状態で日本の高校生たちにメッセージを送ったら自分自身に対する傲慢でしか見えないです
私はこのブログで YOUさんと話をするのだけでも嬉しいです..

http://www.kbs.co.kr/1tv/sisa/kbsspecial/vod/index,1,list,3.html

そしてこれは韓国 KBSの 8.15日特集ドキュメンタリーです
一週間の前に歴史先生が見せてくれました
靖国にお父さんが戦犯で靖国の神さまになった韓国人女性と台湾の 高金素梅さんが靖国に対する闘いの記録です
東條英機の孫娘も出ます
今は高画質期間が経って少し映像が明るくないが充分に見られます
会員加入が必要ですしかし外国人も会員加入が可能です皆無料です
8.20日放送されました
ぜひ見てください~

投稿: LEE JI HOON | 2006/10/21 21:32

8.13日放送もあります
2個皆見てください~

投稿: LEE JI HOON | 2006/10/21 21:34

私............
正直にこのドキュメンタリーを見て泣きました..
いくら悲しい映画を見ても泣かないのに..
とても悔しかったです..
なぜ.....日本の戦争の神さまにならなければならないか..
本当に悔しいです...
どうして韓国の遺族たちに聞かなくてその所にあらなければならないのか...
しかし YOUさんみたいな人もいるから.........

投稿: LEE JI HOON | 2006/10/21 21:43

 ていねいな返事ありがとうございます。LEE JI HOON さんのこういう姿勢も私も勉強になります。
 さて、KBSのドキュメント、ぜひ見たいですね。言葉をなんとか克服できるようになりたいものです。☆のまほうさんに協力してもらって、何とかしようかな。時間があるときに、職場のハングルが出来る人の協力してもらって、見ることもやってもます。

 実は、私の知人(大先輩ですが)で、KBSのドキュメントでとりあげられた人がいます。ハプチョンに住む、ヒロシマでの被爆者を追っかけ続けた写真家です。『韓国のヒロシマ』という写真集を出していて、それが2年ほどまえに、とりあえられたのです。
http://www.koubunken.co.jp/0250/0243.html
本人は、高齢の方なので、ホームページなどもないので、実際の写真を紹介できないのが残念ですね。

 今日も、靖国に行ってきましたが、ここに行くと、ほんとうにアジアの人々をじゅうりんし続けていると怒りがわきます。と、同時に、日本の、普通の兵士も含めた人々も、石ころのように扱った戦争推進者たちの醜いすがたにも、あらためて強い怒りを感じるのです。

投稿: YOU→LEE JI HOON | 2006/10/22 22:38

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受信: 2006/10/20 19:40

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