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2006/10/28

御手洗冨士夫「強いニッポン」

 今日は、一日大阪への出張です。私の生まれ育った町です。西九条周辺は、5年ぶりくらいでしょうか。懐かし町並み。
 さて、電車のなかでは、実は、爆睡。それでも帰りに電車のなかで、少しだけ、新しい日本経団連会長であり、経済財政諮問会議の委員となった御手洗冨士夫さんの『強いニッポン』という朝日新書をパラパラと読み始めました。ほんの最初だけですが、いろいろ興味深く読みました。
 タイトルは、強い日本です。安倍新内閣が出来たとき。私は、このブログで、キーワードは強い国家だと書きました。なんとなく、そのことを実証してれるような本です。そして、この強い日本とは、強い国家に支えられた、強い日本(の大企業の)経済をささえる、国民になれというすすめです。「改革」ということがもてはやされ、御手洗さんは、キヤノンで、どのように企業改革をすすめたのかという自慢話が続きます。しかし、キヤノンの成長を支えた、非正規雇用の拡大や、そこで生じた偽装請負なんて問題は、もちろん全然出てきません。ただ、彼の主張でなるほどと思えるのは、企業は、利益を拡大することにこそその目的があるという主張です。だから、今度の経済財政諮問会議での、非正規雇用のさらなる規制緩和の要望がでてくるんでしょうね。そして、国がおこなうべきこととして、主張されるのがあらたな成長政策=「イノベーション」です。
 ここで、勉強したいなあと思ったのが、氏が、学ぶべきといった、80年代以降のアメリカの経済政策についてです。現在のアメリカの経済を支えている1つの点としては、ニクソン・ショックというものあります。そのもとので、ドルの特権です。氏の主張する、80年代以降の技術革新。IT化についてはいろいろ論じられてきていますが、なにやしら自分のなかで、きちんと整理しなくっちゃ、日本経済の未来やグローバル化のなかでどう生きるのかということについて、ちゃんとこたえられないかもなんて、ちょっと勉強したくなりました。私のもっとも弱い経済のお話です。
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コメント

お邪魔します。

私のエントリーhttp://iitaizou.at.webry.info/200603/article_38.htmlに書いた本「笑顔のファシズム」は参考になると思います。

いつも貴重なTBなどありがとうございます。たまに参考にさせていただいています。今度はコメントも寄せたいと思います。よろしくお願いします。

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