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2006年9月

2006/09/30

安倍はしっかりしているのか――LEE JI HOONさんの指摘に答えて

 昨日の、LEE JI HOONさんのコメントに答える形で、エントリーをつづけたいと思います。
 あべさんというのは「しっかり」しているのか、です。これは、少し、日本の政治の事情に通じないとわからないことでもあるのですが、保守層もふくめ、大方の評価は、「底が浅い」「軽い」というものが主流です。なぜ、そんな評価が多いのかといえば、いちばん大きな理由が体系だっていないというものでしょう。昨日の所信表明演説も、全文を読んでみると、個別の政策の羅列で、整合性に欠けるということができます。その結果何を言っているのかよくわからないというものになるのでしょうね。
 たとえば、昨日も指摘した、集団的自衛権の問題も、所信表明演説では、「いかなる場合が憲法で禁止されている集団的自衛権の行使に該当するのか、個別具体的な例に即し、よく研究してまいります」とあります。つまり、集団的自衛権の行使が憲法で禁止されていることそのものは言っている。集団的自衛権は憲法に違反しないという憲法解釈をという氏の主張をこのようにすり替えているのです。実は。
 もともと、この憲法解釈の見直しは、政権担当者としては、93年の細川政権のときに、当時の神田防衛庁長官と柿沢外務大臣が言い出したことです。そのときに、それを問題にしたのが、中川秀直現自民党幹事長で、この2人はすぐに撤回を余儀なくされたという経過があります。さすがに、同じように、憲法解釈の見直しを正面から主張すれば、問題は拡大するとの判断があるんでしょうか。このすり替えは。
 ただ、いかなる場合がを研究すると言っても、小泉内閣のテロ特措法などで持ち出してきた論理は、「武力行使はしない」「戦地にはいかない」という、かなり事実を無視した暴論というもの、アフガンの報復戦争などで果たしている日本の役割も、そのような説明でおこなっているのですが、国際的に言えばはっきりした、集団的自衛権の行使です。その欺瞞的な言い換え、言い逃れをより拡大するというのでしょうか。それが、ほんとうに国際社会に通用するものかははなはだ疑問です。その結果、はたして言うような検討ができるのか――結局、憲法解釈の見直しそのものに行き着かざるをえない性格のものでしょう。
 今日は、これくらいにしますが、安倍さんは、小泉内閣が、かなりはげしいことをやったのを引き継いでいるので、そこでうまれた深刻なゆきづまりを打開する方策を捜さなければならないということが1つ、しかし、安倍さん自身の国家観や歴史観はかなりかたよったものであるということが1つ、そのために、いろいろな問題を引き起こさざるをえない、しかし、そこはあるていど回避しなければいけないという状況のもとで、何を言っているかがよくわからない発言が多くなっているのだと思います。
 結論は、と言えば、一見「しっかり」反動的な政権のようにも見えますが、実のところはそうでもない問題もたくさんかかえているということでしょうか。
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2006/09/29

安倍さんの所信表明

 今日は、安倍新首相の所信表明でした。長い、面白くない。本人も、そうとう緊張していたのでしょうか。超早口で何言っているかわからない。案外、この人、小心者なんて思っちゃいます。
 内容は、どうでしょうか。これまでもよく言われていることですが、あまり、整合性のないものの羅列なんですよね。私の、仕事のエリアでも、たとえば憲法。憲法で禁じている集団的自衛権の運用について研究する??? 意味わかんんねー。
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試される勇気

 たまたま、町の中で、知り合いの某大学の某教授に会いました。そこで少し、おしゃべり。発足した安倍新内閣のことなども。ジェンダーなども、研究対象にしいている人なので、今度の高市大臣、下村副長官、山谷補佐官の人事は、怒り心頭です。しかし、一方では、国立大学に、ジェンダー関連の講座があるかどうかの調査が入るのではというような警戒感が現場にはひろがっているそうです。科研費の申請なども、ジェンダーという項目でおこなうのをさけるような自主規制の雰囲気も。本来、もっとも自由であるべき学問の府が、ちょっとやばい状況になるようです。東京で先取りされている事態が確実に、全国に広がろうとしているのかもしれません。
 福岡で共産党の地区委員長がさされるという事件がありました。少し、前には、自民党の加藤元幹事長の実家が放火されるという事件もありました。先に書いたような、社会の状況がこうした事件を助長しているようにも感じます。
 本来、精神の自由というのは、戦後社会の核とも言えるものです。だからこそ、最近の、地裁判決もある。先に書いたような社会の状況は、この社会全体を覆うようになるはずがないし、そんなことは許されません。流されず、勇気をもってしっかり発言する。そんなことがいまいちばんもとめられているのではないでしょうか。
 背筋をピンとはって。
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2006/09/28

今度は国務長官も

 ライス国務長官も、靖国問題で冷え込んだ日中関係について。「歴史を克服するのは難しいが、過去に歴史問題があったことを認めてこそ未来にすすんでいける」と述べて、安倍新政権が指導力を発揮するように促しました。アメリカのラジオのインタビューに答えてのことです。
 さて、LEE JI HOON さんが、コメントで、安倍新政権についての、韓国のハンギョレの主張を訳して、紹介してくれています。ぜひ、読んでみてください。
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産経新聞が面白い?(笑い)

 安倍さんにつらなる、下村官房副長官だとか、山谷補佐官は、産経新聞と深いつながりがあります。そう、「つくる会」のかかわりです。最近の産経新聞をくっていると、次のような記事に出会いました(笑い)。

教育再生へ民間公聴会 安倍政権に草の根提言(9/22付)
 「教育再生」を掲げて当選した安倍晋三自民党総裁の取り組みを支援しようと、民間シンクタンク「日本教育再生機構」が全国の主要都市で10月以降、「教育再生タウンミーティング」を開くことが21日分かった。官邸主導の教育改革を目指す安倍氏は首相直属の諮問機関「教育改革推進会議」(仮称)を設置する方針だが、関係者は「推進会議に意見を述べる公聴会の役割を果たしたい」としている。
 日本教育再生機構は、安倍氏のブレーンとされる八木秀次高崎経済大教授が代表を務める。…

 この日本教育再生機構は、つくる会の内紛で、出ていった八木秀次らがつくった組織。結局、残った「つくる会」も屈した形で、扶桑社のグループも支援に乗り出して、教科書もつくるとか。日本教育再生機構のホームページを見ると、山谷えり子が補佐官になったことを、大きくとりあげていて、連携して国民運動をすすめるという。
 少し、前の産経新聞を見ると、次のような記事にもであう。
首相主導で「教育再生」 (9/4付)
 自民党総裁選で優位に立ち次期首相が確実視されている安倍晋三官房長官は「教育再生」を最重要課題に掲げている。首相直属の「教育改革推進会議」(仮称)を10月にも設置して官邸主導の教育改革を進める考えだ。安倍政権で教育はどう変わるのか-。安倍氏側近の下村博文衆院議員ら3人が参加して8月29日に開かれたシンポジウム「新政権に何を期待するか?」から拾った。
≪教員評価を厳格化…下村博文衆院議員≫
 安倍さんの教育改革は官邸機能を強化して行われる。文部科学省に任せていてはピントがずれているし、時代の流れに合っていない。内閣ができたらすぐに首相主導の「教育改革推進会議」を設置して、来年の3月くらいまでに結論を出す。後は文科省に投げて中教審で議論してもらうにしても、根本的なものは作っていくということを考えている。

 ジェンダーフリー教育は即刻やめさせる。自虐史観に基づいた歴史教科書も官邸のチェックで改めさせる。
 一番大切なのは心であり、徳育だ。そういったものを、推進会議で一気に処方箋(せん)を作って実行に移すことが必要だ。
 私は文科政務官をしていたが、文科省にも共産党支持とみられる役人がいる。官邸機能の強化には、省庁の局長以上の人事については官僚ではなく政治が任用することが必要だ。…

 とてもわかりやすい主張だ。こういうわかりやすい人たちが、やろうとしていること。
 さてさて、いよいよはじまる国会論戦は、どんな内容になるのだろうか。いずれにしろ、けっこう産経新聞にはおもしろいねたがありそうだ。
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CIAの秘密報告続報

 先日、紹介したCIAなどによるテロ戦争の秘密報告。、「イラク戦争は、全体としてテロの問題を悪化させた」というやつ、一転して、全文が公表されることになったそうですね。聞くところによると、ニューヨークタイムズなどの報道は部分にすぎず、誤解されるということだそうです。やはり、アメリカでは衝撃をもってうけとめられているこの報告。全貌が早く知りたいなあ。
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2006/09/27

判決に「喜ぶのは共産党」だって

 都議会で、先の日の丸・君が代訴訟の東京地裁判決についての質問がおこなわれたそうです。
 「10.23通達・処分を撤回せよし関係者に謝罪すべき」「控訴するな」「判決の重みを受け止め、
再検討せよ」との質問に、石原知事は「判決は不当で、控訴は当然」「判決を喜んでいるのは、共産党、力の衰えた日教組の残党、当の裁判官だけ」と答弁したそうです。
 まあ、現憲法を認めない人ですから、まったく憲法や教育基本法の立場にたった判決は気に入らないのでしょうね。
 さて、明日は、都の教育委員会の定例会議の日。この地裁判決も報告議題となっています。さて、どんな発言がなされるのでしょうか。
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今度は英紙が

 先日(25日)、アメリカのワシントン・ポスト紙が、日本の歴史認識の問題について「新しい首相は歴史に誠実でなければならない」と題する社説を掲載したことが話題になりましたね。今度は、イギリスです。

「過去ごまかさない方法を」 安倍首相誕生で英紙社説(朝日)
 27日付の英紙タイムズは社説で、安倍内閣発足を受け「過去をごまかさず、毎年の靖国神社参拝で中国を愚弄(ぐろう)せずに」戦争の犠牲者へ哀悼の意を示す方法はあるとして、安倍晋三首相は東アジア諸国との関係を悪化させない方法を見つけなければならないと強調した。 ……

 さて、安倍さんは、こうした海外からの指摘に、どう答えるのでしょうか。
 新閣僚のうち、佐田氏と高市氏は、靖国神社に参拝すると発言しているようですね。
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危なっかしそう!

 出発した安倍内閣。その危険な姿がちらほら見えてきます。今日の、「朝日」の朝刊には、事務担当の官房副長官に的場氏がついて背景と、内閣法制局長官の交替の顛末がのっていました。これまで旧内務省系の官僚が交代でつき、官僚の最高ポストとされていた官房副長官。その流れを断ち切って、いったん民間に出ていた、的場氏を抜擢。ここには、いうことの聞かない官僚にはポストをあたえないぞというメッセージがあるというのです。また、法制局長官は、集団的自衛権をめぐって立場が違い、更迭されるのを嫌って辞表を出したというのです。
 実は、安倍内閣発足をめぐっては、官僚の人事にまで手を突っ込むのではという噂が、永田町では流れていました。そのことを裏付ける事件であるようにも思えます。
 いずれにしろ、内閣の偏った人事を見ても、何か、国家観、政治観で、安倍さんの考えを承認しないと、ポストは与えないぞという狭さみたいなものを感じます。俺たちは選挙で選ばれて、政府を任されたのだから、政府についてきなさいと言われている感じがします。
 もともと、政治というのは、さまざまな意見の合意の形成がその基礎にあるという言えます。これまでの自民党は、ある意味で、広い層の要求にこたえるだけの幅広い人材を、その党や政府のなかに内包していたという言えます。そのことがある面で自民党の強さでもありました。それが、こういう人事では、1つの政策的な流れに、ズズーッと傾いていくようにも思えます。たとえば、教育では国家による介入です。そして、経済政策では、成長戦略というなのもので、ドラスティックに、新自由主義的な政策が加速するかもしれません。大田経済財政担当大臣は、さかんに成長成長って言っていました。でもこの成長は、高度成長のような、ものづくりの成長ではなく、グローバルなアメリカ型大企業の利潤追求競争の成長です。その裏には社会保障の切り捨てと、格差の拡大の臭いがします。
 さて、どういう政策が提起をされるのか。国会の議論が注目されますね。
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2006/09/26

日本経団連の政党通信簿

 日本経団連の、政党政策評価の結果が発表されています。
 くわしくは、このホームページでどうぞ
 もちろん、政治献金のための評価ですから、対象は、自民党と民主党です。
 自民党への、総評は

 自民党の政策は、優先政策事項の方向とほぼ一致している。政治主導で改革を進め、郵政民営化法案の成立、歳出削減策の策定等の成果をあげた。立党以来の課題であった憲法改正については、新憲法草案を公表した。ただし、社会保障、雇用・就労等の分野では、抜本改革に向けた大きな進展は見られなかった。また、国民投票法案、教育基本法改正案等の重要法案は成立には至らなかった。党内で、従来の縦割り組織を超えた検討体制を構築し、改革推進に効果をあげた。企業の政治寄付については経団連と考えが一致し、経済のグローバル化への対応と政治資金の透明性向上の観点から、政治資金規正法案を提出し、成立に向け努力した。

 「55 年の結党以降ほぼ一貫して与党の立場にあり最大の政策組織と党内スタッフを有する。05 年総選挙での大勝を受けて政治主導を強化し、政府系金融機関の一元化の方針を迅速に決定した。歳出削減については、従来の縦割りの部会ではなく、財政改革研究会などの『ヨコ串組織』を機能させ、具体策を取りまとめたことは特筆される」。こんなことにも注目しています。
 ここからは、どんなことを感じますか。財界が、あえて、歴史認識等で大きな問題を抱える安倍氏を支持する理由ということもわかる気がしますね。
 財界による政治介入は、いっそう強まりそうな気がします。
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安倍新内閣発足の感想は

 今日、安倍新内閣が発足しました。たしかに恐るべきタカ派内閣ですね。三役に中川昭一、外相に麻生、特命大臣に高市、官邸には、下村、山谷、小池……。くらくらするほど本格タカ派政権です。論功行賞内閣だなどと言われます。それはそんなでしょうが。大田や塩崎などという、構造改革推進派のメンバーもつらなります。そういう意味で、侵略と植民地支配を美化するバリバリの靖国派から、「グローバル経済」派まで、そろっている感じがします。その最大の共通点は、強い国家を指向するということでしょうか。小泉内閣以上に、強い国家をめざすことになりそうな気配です。それは、外交の点だけでなく、軍事大国化という点でも、そして、新自由主義的な政策を、国家主導ですすめるという点でも、でしょう。たぶん、だから、こういう内閣の布陣なったのだと思います。この内閣の危険とは、正面から向き合っていかなければなりませんね。
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2006/09/25

いよいよ安倍内閣の発足ですが

 今日、自民党の三役が決まりましたね。中川、中川、丹羽ですか。自民党のゆきづまりの象徴しているような感じがしますね。くわしいコメントは、明日、内閣が発足したら。ですね。
 さて、昨日、エントリーしたイラクについての秘密報告。まったく続報がありません。これって、どうなんでしょうか。知りたいなあ。
 日本では、きっこの日記で、例の対中戦争計画なるものがまたまた、ネットで話題になっているようですが。本屋で、半田滋さんの『自衛隊VS北朝鮮』を見つけて、思わず買ってパラパラと読んでいます。3年前に出された本ですが、93年に自衛隊がつくった対北朝鮮戦争シミュレーションを解説したもの。こう考えると、憲法9条を変えようとしている人たちの「思い」なるものの正体が見えてきます。それがどうお粗末なのかは、この本を読み終えて、書きたいと思いますが。
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2006/09/24

イラク戦でテロの脅威拡大 米情報機関が機密報告

 夜のニュースで、報道していました。

イラク戦でテロの脅威拡大/米情報機関が機密報告(共同)
 米情報機関が4月、国際テロに関する機密報告書「国家情報評価(NIE)」を合同でまとめ、イラク戦争がイスラム過激思想の醸成を促し、テロの脅威を拡大させたと指摘していることが分かった。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が23日伝えた。
 同紙によると、報告書はイラク開戦後、米情報機関が国際テロについて公式に評価した初の文書。ブッシュ政権は米国が主導するテロとの戦いにより「世界はより安全になった」と主張し続けているが、これを真っ向から否定する内容だけに、政権批判が一層高まる可能性もある。 ……

 イラク戦争への批判は、世界でも、アメリカでも一つの流れに確実になっていると思います。国連総会での、チャベスの発言は、関心が集まっていますが(ちょっと、その余波もあったようですが)、ムシャラフの発言といい、もはや、アメリカ一国の主張だけでは、世界は動かないことは明白でしょうね。
 もちろん、資本主義のグローバル化を強い国家の形成で乗り切ろうという流れも小さくはありません。アメリカの中間選挙の動向が注目されるところですが、いろいろな軌道修正を図りながらも、ブッシュの戦略はつづくことも予想はされます。それだけに、このニュースはもしかしたら衝撃的かもしれませんね。詳しい内容を知りたいものです。
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現代教育のキーワード

427241169101_scmzzzzzzz_v65930189_ いじめ、子どもの荒れ、学力問題、教育格差の拡大と教育をめぐる要求は切実です。一方で、教育「改革」の名で、新自由主義的、新保守主義的な教育政策のドラスティックな展開もおしすすめられています。そのもとで、教育をめぐる議論も、かつてなく多様で、多岐にわたります。こうしたなかで、子ども理解や教育実践の構造をどう深め、子ども文化や教師のあり方をどう語ればいいのか。教育改革はどうあるべきなのか。教育科学研究会のメンバーが、それを「子ども・発達」「グローバリゼーションと地域・家庭・教育」「教育課程・学習指導・生活指導と人間形成」「学校・教師」「教育改革」の5つの分野の126の言葉から迫ろうというのが本書です。たんに、キーワードの解説にとどまらない、「未来への希望をこめて現代的課題を語る」というのが、そのコンセプト。それぞれの著者の、熱い視線で、論争や最新情報も折り込み語っているだけに、読み物として十分に読みごたえがある一冊です。
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聞き書 南原繁回顧録

413033039x 戦後、最初の東大総長として、教育刷新委員会の副委員長として有名な南原繁。教育基本法の制定過程などを語る際にもかならず出てくる人です。この人の思想を直接、知ってみたいと思い、この分厚い本を、9月に半ばくらいに帰宅の際の電車のなかで、黙々と読みました。最近、この言葉がこのブログでは多いですが、これもものすごく面白かったです。この人、ものすごくナショナリストで、天皇制論者、しかし、日本の戦後の変革は、日本人の内発的な力によらなければならないと考えます。だから、戦前との断絶を日本人の手でつくらなければならないと。その基礎には、政府に従属するようなかつての日本人のありようを変えていかなければならないと。教育基本法に伝統を書き込むのに反対し、実は、アメリカにあまりにも従属的だと、憲法9条にも反対している(貴族院で実際に)。もちろん、その後の人生は護憲の立場にあるわけだが。
 先日、大江健三郎さんが、「朝日」の随想で、この南原の戦後最初の紀元節の講演を紹介していたけど、『文化と国家』という本に収められている、戦後期の南原の演説の数々は、多くの国民を励まし、新しい日本をつくる礎になったということを感じさせるもの。
 戦前、南原は、内務官僚から東大教授に転ずる。ときの政治に批判的という感じではない。原内閣時代に、労働組合法を起案し、実現しなかったことを契機に、大学に転じたわけだけど、氏が戦後の活躍の土台をつくったのは、やはり、戦中の大学のなかで、つねに大学の自治の危機に直面し、そのことに真正面から葛藤するなかでだという感想をもった。
 少なくとも、現在の課題にも、少なくない回答の視点を提示してくれている。こうした先人たちの思想的葛藤には、結構、学ぶことは多い。
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2006/09/23

さらば、わが愛 覇王別姫

B00005oo4p09mzzzzzzz テレビで、見たことはあったんだけど、きちんとちゃんとみたいと思って、DVDを借りて、見た。ストーリーは、もう有名だと思うけど、京劇の役者、蝶衣と小樓(覇王別姫の大王と虞美人の役)と小樓の妻・菊仙の3人の葛藤。母に劇団に捨てられ、少年の修行時代から日中戦争、解放、そして文化大革命をへての話。蝶衣の人生が最後のシーンまであまりにも切なく、そして悲しい。レスリー・チャンってこんないい役者だったの。ものすごい演技。長い映画だけど、あっというまの172分だったです。
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嬉しかったこと 日の丸・君が代訴訟の画期的判決

 仕事がすごく忙しく、ここ数日、エントリーができませんでした。もう、かなりギリギリまでしんどかったです。やっと、山を越えたのか、まだ山があるのか。
 エントリーができなかったあいだにも、いろいろな事件がありましたよね。何よりも、自民党が安倍総裁の選出、タイのクーデター、チャベスの国連演説、ムシャラフ大統領の暴露。でも、すごくうれしかったのは、日の丸・君が代予防訴訟の東京地裁の判決。判決要旨はここで見てください
 この判決の意義は、大ざっぱに言えば、都教委の通達が教育基本法10条の「不当は支配」にあたるとした点、そして、憲法にもとづいて思想・良心の自由を高らかに宣言したこと、そしてなにより注目すべきことは、最高裁学テ判決を引用して、この「不当な支配」とは何かをあきらかにし、学習指導要領にもとづく行為も、その実施にあたっては、憲法・教育基本法の精神にもとづいておこなわれるべきだとしている点だ。これは先の国会でも教育基本法改悪審議でも論点になった点だ。
 教科書裁判の杉本判決は、本のなかで学んだ。自分の生きているあいだに、こんな感動的な判決に出会えるとは思っていなかった。そのぐらい画期的な判決だと思う。
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2006/09/18

わあ疲れた

 今日も仕事。なかなか思うようにすすまないのが仕事というものか。まだまだ、いっぱい仕事があります。今日は、飲んで寝ます。はい!

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2006/09/17

僕たちの戦争

41 今日、テレビでやっていた番組。もともとの荻原浩の小説は、何年か前、読もうと思って、バザーか何かで手に入れたが、結局、まだ読んでいない。が、森山未来くんが熱演して、ものすごく面白かった。再放送もあるだろうから、あらすじは、番宣から

 2005年夏。台風が通過したばかりの海にサーフィンをしにやってきた男がいた。彼は、尾島健太。波は大荒れにもかかわらず、健太は海に向かってパドリングを始めた。今、まさに健太が沖に向かってサーフボードに体を預けているその海の上空を、昭和19年夏、九十三式陸上中間練習機が飛んでいた。操縦するのは石庭吾一。年の頃は健太と同じぐらい。今しっかりと操縦桿を握っている吾一の遠くで稲妻が走る。と同時に彼には飛行機のエンジン音が聞こえなくなり、前方の視界が歪み意識が遠のいていく。一方、現代の健太にも、大きな波を捉えようとした矢先、目の前の大きな半透明の壁が立ちはだかり気が遠くなっていく。
 そして、お互い目を覚ました所は、今まで見た事のない風景が広がる場所。
どうやら2人は、何の偶然からか入れ替わってしまったらしい…。

 作家は、9・11を見て、この作品に挑んだという。現代に生きる人間にとって戦争とは何かを問いかける。
 私は年に何度か若者たちのガイドとして靖国の遊就館にいく。その一階には、回天が展示されている。そのつど、回天にさわりならな、その中にたった一人で入り、出撃した当時の若者は何を思っていたのかと、想像する。その姿を、この物語は、現代の問題として再現する。その結論は、正しい戦争なんてないということ、
 昨日紹介した、蟻の兵隊の奥村さんは、現在は、あの戦争にむかった時期とそっくりだという。もちろん、そのまま、時代が同じように流れているわけではないだろう。なぜ、この世代の人はそういうのか。たぶん、私たちは、しっかりと、過去の、そして現代の戦争に向き合い必要があるのだろう。
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2006/09/16

蟻の兵隊

Ari_sub2 昨日、映画人9条の会がおこなったとりくみに参加してきました。蟻の兵隊というドキュメンタリーの上映会です。

 今も体内に残る無数の砲弾の破片。それは“戦後も戦った日本兵”という苦い記憶を 奥村 和一 ( おくむら・ わいち ) (80)に突き付ける。
  かつて奥村が所属した部隊は、第2次世界大戦後も中国に残留し、中国の内戦を戦った。しかし、長い抑留生活を経て帰国した彼らを待っていたのは逃亡兵の扱いだった。世界の戦争史上類を見ないこの“売軍行為”を、日本政府は兵士たちが志願して勝手に戦争をつづけたと見なし黙殺したのだ。
 「自分たちは、なぜ残留させられたのか?」真実を明らかにするために中国に向かった奥村に、心の中に閉じ込めてきたもう一つの記憶がよみがえる。終戦間近の昭和20年、奥村は“初年兵教育”の名の下に罪のない中国人を刺殺するよう命じられていた。やがて奥村の執念が戦後60年を過ぎて驚くべき残留の真相と戦争の実態を暴いていく。
 これは、自身戦争の被害者でもあり加害者でもある奥村が、“日本軍山西省残留問題”の真相を解明しようと孤軍奮闘する姿を追った世界初のドキュメンタリーである。

 この山西省残留問題というのは、私もくわしく知りませんでした。藤原彰先生の著書で少し読んだことのある程度です。日本の軍隊の非人間性をうきぼりにする事件です。
 この映画がすごいのが、主人公の奥村さんが、みずからが軍人として、残虐行為をおこなった場に、訪れたとき、加害者の姿で中国人と対峙するシーンです。そして奥村さんは、加害の事実にも真摯に向き合いことになっていくのです。見ていて、自分もちゃんと生きなければとあらためて思います。さぼってはおられません。
 東京では、10月まで渋谷でやっています。ぜひみてほしい映画です!!!!
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2006/09/14

小学生の暴力 最多2018件

 もう一つ、気になったのが次の記事です。
公立小学生の校内暴力、過去最多に 対教師30%超増(朝日新聞)

 05年度に公立の小学校内で児童が起こした暴力行為の件数は、前年度より6.8%増の2018件で、統計を取り始めた97年度以降、過去最多となったことが13日、文部科学省の調査でわかった。特に教師への暴力は38.1%増の464件と、3年連続で30%を超え、歯止めがかかっていない。公立の小中高生全体の校内暴力も0.9%増の3万283件となり、2年ぶりに増加に転じた。 ……

 残念ながら今日の時点ではまだ文部科学省のHPには詳しいデータは公表されていません。しかも実は、この調査は、毎年8月に発表されているものです。なぜ今ごろ?
 今日のテレビでは、この問題を扱いながら、ゼロ・トラレンスについての報道が目に付きました。そう安倍さんは、子どもの教育について、厳しい管理を提唱しているんですよね。今日の安倍さんは、大学9月入学の導入を検討する考えを表明し、「(入学まで)4月から9月の間に、ボランティア活動をやってもらうことも考える必要がある」と述べ、奉仕活動を義務づける考えも示した(朝日)、というのです。
 調査がずれたのも何か意図を感じないわけではありませんが、本来、子どものこのような状況については、子どもの変化について、たとえば、学校の問題、家庭をめぐる問題、子どもの文化の問題、子どもの発達をめぐる問題などなど多角的に、ていねいに当事者の子どもの意見も聞きながら、議論すべきです。しかも、子どもの変化に対応しながら、子どもをささえ、成長を促す、すばらしい教育実践が各地であるのです。今年の夏に聞いた、滋賀の子ども憲章づくりの実践などほんとうのそうです。そんな実践を少しでも学ぼうとしているのでしょうか。
 この議論を、安易な政治的なキャンペーンに巻き込まれないようにすすめなければと思いました。
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安倍さんの再チャレンジの正体

 忙しい毎日です。いつになったら一息つけるのかなあなって思わず愚痴りたくなります。
 さて、そんななかで、今日、気になったのは、朝日の一面にのっていた安倍さんの発言。9月5日に官邸でおこなわれた、小泉さん主催の集まりで、安倍さんが演説をし、タクシーの運転手との会話を紹介したという記事です。「『規制緩和で競争が激しくなり、賃金が下がって大変なのでは』と尋ねると、元は企業経営者だったという彼は『いえ安倍さん、規制緩和がすすんだからこそ私でも運転手になれた』と答えた」と言ったそうです。これまで、安倍さん(そして小泉さんも)がくり返し発言してきたことです。いわば、規制があるから雇用問題が解決しないと言うわけです。
 でも、考えてみてください。タクシー運転手の賃金の実態が現在どうなっているか。先日、紹介した『ダイヤモンド』では、現在、タクシー運転手の賃金が最低賃金を下回っていることを告発しています。しかも、日本の、最低賃金は、実態としては生活保護の水準より低く設定されています。つまり、規制緩和で、働いても生活が立ちゆかないワーキングプアの世界がどんどんひろがろうとしているのです。
 そもそも雇用問題の最大の原因は、企業がその業績の向上のために、ものを売ることより、人件費の切り下げにむかったことにあります。そのために非正規雇用が激増した。その一方で、労働現場では労働強化がすすみ、うつや過労自殺が広がっている…。ここにメスを入れない限り問題は解決しないのではないでしょうか。
 これが安倍さんの言う再チェレンジの正体なのでしょう。私は腹が立って仕方がありません。
 さて、そうこう言っていると、今度は、『東洋経済』が「日本版ワーキングプア」を特集しているそうです。目次は、

働いても貧しい人たち
・復活の象徴「亀山」の“逆説(パラドックス)”
・若き「請負」労働者たちの“喪失”
・日系2世「女性ブローカー」の告白
・学校に行かない子供たち
・深夜製造の「コンビニ弁当」は誰が作るのか?
・外国人研修生という名の“奴隷”
・ワーキングプアの解消は可能だ!

 まだ、注目したいものです。まだ読めていないので紹介と感想は後日。
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2006/09/13

小沢さんの基本政策

 民主党の代表に小沢一郎氏が無投票で当選しました。その小沢氏は、今回の代表選で、基本理念基本政策を発表しています。総じて、パンチが弱いというのがメディアの評価なようです。さまざまな議論がおこりそうな内容にはなっていますが、私が気になったのは、やはり「自衛権は、憲法第9条に則って、個別的であれ集団的であれ、わが国が急迫不正の侵害を受けた場合に限って行使する。それ以外では武力を行使しない」という箇所です。氏の認識では、現行の9条でも集団的自衛権の行使は可能だというところにあるようです。専守防衛という枠の中ですが、集団的自衛権の行使への解釈の変更のすすめということでしょうか。
 ただ、解釈の仕方によっては、現行安保の枠のなかという議論もあるということでしょうか。そもそも、現行安保は片務的集団自衛権という言い方もできます。
 小沢代表再選については多くの新聞が論評していますが、この点を、社説で指摘しているのは沖縄タイムズです。

 政府は現在、集団的自衛権行使は「わが国を防衛するための必要最小限度の範囲を超える」と解釈し、「行使できない」としている。
 同問題は自民党総裁選でも争点の一つだ。安倍晋三氏は、自衛権行使の範囲や現在の憲法解釈を見直し「現憲法の下でも部分的に行使を容認すべきだ」と主張している。
 民主党の政策は、基本的にそれを容認したもので、少なくとも対立軸にはなっていない。むしろ「急迫不正の侵害を受けた場合」は、集団的自衛権の「部分行使」や「一部行使」あるいは「全面行使」をも認めることになりかねず、論議を呼ぶのは必至だ。
 このままいけば、平和憲法も米国好みの憲法に仕立て直されかねない。もっと対立軸を示し、理念と政策で勝負してほしい。

 安倍さんの議論に隠れてしまいそうですが、小沢政策にも重要な問題をはらむ点は少なくなく、下手をすれば二大政党によるダイナミックな悪政の競い合いになりかねません。そういった論調に流されない、対抗的な視点での、批判を強めなければなりませんね。
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2006/09/12

ナベツネの思いをどううけとめるべきか

 今月の『中央公論』に、読売新聞の渡辺恒雄氏の「なぜ、今、戦争責任の検証か――『昭和戦争』に自らの手で決着を付けよう」という重要な論文が、掲載されている。日本人の手で、この戦争責任論争に決着を付けようと言う、きわめて重要な論考であり、この間、読売新聞がすすめてきた「戦争責任」追及の1つの到達点をしめしている。
 論文では、東京裁判の限界や問題を指摘(そのかぎりでは多くは正しいと言えるのではないか?)しながら、同時に、戦犯や戦犯をのがれたものたちの戦争責任を追求する。同時に、当時の軍隊の非人間的実態を告発し、なによりも特攻というものの犯罪性を告発する。その告発は戦争体験者だけに、みごとなほど説得力がある。そして、結論として、あの戦争が決して植民地解放戦争ではなかったと断罪している。
 ただ、氏は、日米開戦の責任の問題、ソ連の戦争犯罪の告発、そして天皇の戦争責任の免罪を主張する。たとえば、天皇の戦争責任を問わないという主張も、もっぱら無答責という法理をもちだしてのものであり、われわれが現代法の到達点から、この無答責という法理の見直しを主張するのと一線を画する。しかし、同時に、天皇の、政治的、道義的な責任という点で、氏はどう考えているのかということもあらためて問い直したいということも感じる。日米開戦の責任についても、当時の日本が、世界の分割的支配の野望をもっていたことは、当時の御前会議などの文書からも明白であり、そのことは曖昧にすべきではない。
 そのうえで、氏の論文で感じるのは、やはり、この歴史認識、戦争責任の問題をめぐって、支配層がもっている矛盾の一つの到達点だということだということだ。村山談話そのものを曖昧かしようという安倍晋三氏は、この渡辺氏の提起をどううけとめるのだろうか? その回答の選択肢は多くはない。少なくとも、今大事なことは、渡辺氏の提起を、国民的にも大いに議論することではないだろうか。そのことをなすべき重要な時期にきているのではないかと思う。歴史については、安倍氏の言うように学問的なレベルで歴史家に任せるのではなく、政治のレベルで確認しておかなければならないことがある。なぜならば、かつての戦争への態度というものが戦後の政治の出発点にあるからなのだ。
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感想の追加

 洋さんからコメントをもらったので、映画の感想を追加しました。ただし、やや内容にふれているので、コメントの欄にしておきます。興味あるかたはどうぞ。
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2006/09/11

9・11から5年

 あれから、私の生活も仕事も大きくかわったのは事実でしょうね。たぶん、そんな人は多いでしょうね。
 少し、コメントしかかったのですが、後日にします。今日は朝刊もなかったし。
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春が来れば

Story_img01 DVD4連発目は、『春が来れば』。これまで、辛い役、厳しい役が多かった、チェ・ミンシクのハッピーエンドの作品。作品の臭いは、『8月のクリスマス』、物語のベースは、『ブラス』。
 ほんとに心温まる作品ですよ。

 交響楽団のメンバーになるという夢を叶えられないまま、いつしか中年と呼ばれる年齢を迎えてしまったトランペット奏者のヒョヌ。長年の恋人とも別れ、心はすっかり冷え切ってしまう。そんなある日、雪深い小さな炭鉱町の中学校で音楽の臨時教師を募集していることを知ったヒョヌは、心機一転、その町へと向かうのだった。そして、町の衰退と共に部員も減り、廃部寸前となった吹奏楽部で顧問として生徒たちを指導することになるのだが・・・。

 いい人過ぎるんですよね。こんな作品を見ると、自分がもっとひねてねじまがっているなあなんて思わず感じてしまいます。でも、肩の力を抜いて、少しは優しい気持ちにと思わせてくれます。
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2006/09/10

今夜の夕食は

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 久しぶりに家族3人がそろってのご飯です。夕食は、私の当番。今日は、サンマです。オリーブオイルにガーリック。少し、イタリアン風につくってみました。(笑い)
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タイフーン

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 3本目は、『タイフーン』。やっぱり韓国映画はおもしろいなあ。と十分思いました。まだ韓国が脱北舎者を受け入れるまえに北朝鮮を脱出し、韓国に見捨てられた男シンは、その恨みをはらそうと、核廃棄物を手に入れる…。生き別れとなった姉との再会。シンをおう海軍将校。指揮権をアメリカに握られた米韓の軍事関係なども織り込まれながら、物語は、ハラハラ、ドキドキ。そして、切ない切ないラストにつながっていきます。
 ほんとうに切ないラストでした。
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ホテルルワンダ

Story_simg06 2本目は、『ホテルルワンダ』。何も語ることはありません。再びamazonnの紹介

1994年アフリカのルワンダでは、長年にわたるフツ族とツチ族の民族抗争がエスカレートし、ついにフツ族はツチ族の大虐殺を開始。そんな中、ルワンダの高級ホテル支配人を務めるフツ族のポール(ドン・チードル)は、妻タチアナ(ソフィー・オコネドー)がツチ族であることから家族だけでも護ろうとしていたが、彼を頼って集まってきた難民たちを見ているうちに、彼の心の中で何かが変わり、独り虐殺者たちと対峙することに…。

 歴史的事実というか、ほんとうについこの前あった事実の重みが圧倒します。ジェノサイド――100日で100万人が虐殺されたルワンダ事件……。そして、国連や、国際社会がこの悲劇を見捨てたという事実が鋭く突き刺さります。われわれはいつも傍観者なのか、もしくは無力なのか? その答えを私たちは、捜さなければならないのでしょう。いまも続く、国際社会のありようもふくめ、たくさんのこと考えさせられます。
 いっしょに見ていたつれ合いが、「日曜日のこの重い映画」と呆れていましたが。
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カーテンコール

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 仕事がいっぱいたまっているので、ほんとは仕事と思っていたのですが、もう身体も頭も限界ということで、今日は休んで、映画を見ようと映画館で見逃した3本のDVDを見ました。
 1本目は、『カーテンコール』。佐々部清監督の、『チルソクの夏』の姉妹編のような映画です。話の内容は、どう書いてもネタバレになるので、Amazonの紹介から。

 橋本香織(伊藤歩)は東京の出版社で働く25歳。あるスキャンダル記事により、福岡のタウン誌の編集部に異動を命じられてしまう。そこで目にした一通の葉書に彼女は心惹かれる。それは、「昭和30年代~40年代中頃まで下関の映画館にいた幕間芸人を探して欲しい」という投稿だった。
その映画館「みなと劇場」を訪れた彼女は、幕間芸人・安川修平(藤井隆)と彼の家族との悲しい過去、そして今も父親を心の中で求め続ける一人の女性・美里(鶴田真由)の存在を知ることになるのだった……。

 佐々部さんらしい作品です。悲しさあり、暖かさもあり。写真の藤井隆がよかった。
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2006/09/08

オシム・ジャパンの苦しみ

 アジアカップの予選をクリア。中東遠征は苦しんだけど。でも、このチーム好きですよ。阿部くんが光っているしね。代表の誇りもプライドも感じないけど、なにかU○○みたいな感じ。ひたむきで必死でプレーしているって感じ。だから、変わっていくのも早いんじゃないかな。イエメン戦は、パワープレーに終盤切り替えて、もたもたしたけど、その意図のもとで一つになって、ゴール決めたしね。こんなのもジーコの時代はなかったじゃん。この連中を育てなかったのは、むしろジーコの負の遺産だしね。やっぱり、がんばってほしいよね。
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2006/09/07

下北サンデーズが終わっちゃった

 楽しみにしているって書いたけど、結局3度くらいしか見れませんでした。9時のテレビは、なかなか見る条件がありません。下北サンデーズが、視聴率が伸びず、残念ながら打ち切りになってしまったのです。DVDになったら見ようかな。
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在日コリアンの歴史

475032287301_scmzzzzzzz_v58334096_ 共産党の志位委員長が訪韓している。そのニュースそのものも興味深いものであるけれど、このニュースに関連して、三四郎さんが、ブロクに書いたことにたいして、金国鎮という在日コリアンの方が、三四郎さんのブログにコメントをしていた。そのコメントそのものも知的で、非常に大事なことを指摘されていたのです。
 そのこととの関わりなのですが、最近『在日コリアンの歴史』という本を読む機会がありました。この本そのものは、『歴史教科書在日コリアンの歴史』作成委員会 が作成した

 在日コリアンを総体的に網羅し、個人の信条や所属団体、あるいは国籍に関係なく、あくまでも客観的な歴史の事実を伝える史実中心の立場で、解放前と解放後の在日コリアンの歴史を語る。

 という紹介です。
 私は、大阪の出身ですから、自分の生育の中で、在日とのかかわりもありましたし、いろんなことに関心をもっていたつもりでした。が、この本を読んであまりにも知らないことが多すぎるというのが率直な感想でした。やっぱり、私たちが歴史的に背負うべき問題は少ないないなあと。本の評価は私の能力ではわかりません。
 が、現在も、私自身が向き合わなければならない問題は少なくないのだと、そんなことを感じています。
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2006/09/06

うーん! きまりの悪い問題

 秋篠宮さんに男児が誕生したそうな。いずれにしろ、皇室典範は問題になるんだろうなだとか、男でも女でも、子どもが誕生する喜びは同じじゃんとか、いろいろ感想を考える。「ナショナリスト」は大変だなあだとか。でも、どうも、きまりが悪いだよね、この種の問題。個人的には、まったく関心はないけど。
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小沢イズム

 民主党の小沢一郎代表が、書き下ろしたと言われる『小沢イズム』という本を読んだ。当初言われていた『日本改造計画』の改訂版が、来年の参議院選挙前まで、延期になったので、現在の小沢氏の政治姿勢がわかる本として、注目して読んだ。
 一読しただけなので、まだ、かつての『日本改造計画』などとくらべてどうなのかという作業をしたわけではない。すこし、じっくり読みこなす必要があるだろう。
 どうしても安倍晋三氏の『美しい国へ』とくらべたくなる。読んだ印象としては、小沢氏のほうが、論を立てようとしているという感想をもつ。まあ、小泉改革にたいして批判者であるわけだから、さもありなんだろうけど、ここのところは、小沢氏の特徴でもある。とくに、9条解釈や、安全保障の問題に氏の主張の特徴がよくあらわれている。彼は、外交でも、筋のとおした主張が必要だという。あらためて別の機会で論じたいとは思うが、彼の9条論については、90年代以降、それなり情勢の変化に対応した(アメリカ等の動向に対応したといってもいい)、一定の変化があるのだけれど、そのときに応じた論を立てようとしている。現在の主張は、国連のもとでの派兵は可能だという議論だ。
 ただ、論を重視しているからといって、自民党の議論と大きくちがうのかといえば、そうではない。彼の議論は、論証を省いた前提がある。改革は必要だ、日米同盟が外交の中心だ、などなど。実は、政治の大枠は、論証抜きで、国民のコンセンサスがあるという前提に立っている。この立場は、実は、自民党のそれといっさい変わりはない。
 したがって、彼の議論の帰結は、現在の自民党政治の枠内での、かっこつきの「改革」「外交」の競いあいに行き着かざるをえないという性格がある。自民党の総裁選が終われば、再び、二大政党の選択という視点でメディアは政治を論じる危険もある。われわれは、それを乗り越える政治論議を巻き起こさなければならない、そんなことを強く感じさせる本であった。
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2006/09/04

「神楽坂日記」さんのブログにこたえて

 「神楽坂日記」という、教科研の宮崎さんのブログに、このブログが紹介されていた。 

 教科研のホームページを更新しながら、教科研のことを書いてくれているサイトをさがしてみました。……埼玉の現地から参加してくださった『ささやかな思考の足跡』のYOUさんは、大分科会の勝野さんの「対話と共同という提起」に対して、「現実には細く弱く聞こえる。このあたりは少し議論したかったような。」という。対話と共同をどう広げ、すすめていくか、弱くて時間のかかるこの線についての経験をこのブログでも共有していきたいと思いました。

 ちょっと生意気なコメントだったので、恐縮してしまいます。
 教科研の大会のあと、全国教研も取材にいって、日本の教師たちの困難をなんとか応援できないのかということを真剣に思いました。レポートで聞いた、ある県の小学校の子ども憲章のとりくみ、そして夜、飲みながら聞いた、勉強をするとアレルギーがでる子どもを援助した経験。目の前にいる子どもたちに即し、日本の少なくない教師たちは、ほんとうに苦悩しながら、すばらしい人間的な教育活動を展開しています。彼らの取り組みに、現在すすめられている「教育改革」は、いかに困難を拡大しているのか。
 新自由主義的な政策がおしすすめられるなかで、政治と社会の人間的活動への不寛容はおどろくほど拡大し、社会の変容のもとでの子どもたちの変化のなかで、残念ながら父母や社会の学校への不信は頂点にたっしているのかもしれません(そう言われているが、実はほんどうはそうではないのかもしれません)。一方で、学校の側は、教育活動の最大の障害を家庭と見なしていることが、先日の東大COEの調査のポイントの1つです。この構図のなかで、いかに、人間的な活動=教育の自由を守るのか。憲法・教育基本法の理念を再建するのかですね。
 たしかに困難な課題かもしれません。が、為政者のやることには道理も教育条理もあるわけではありません。それだけに、やりがいのある課題なのだと思います。教員でもなく、いまや子どもは義務制をこの4月に卒業した、いわば外野の位置にいる人間ですが、できるかぎり、この日本の教師たちのとりくみを応援したいと思っています。
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日本版オーマイニュースの船出

 日本版のオーマイニュースが、8月28日にスタートしました。
 オーマイニュースといえば、

 大韓民国の市民参加型インターネット新聞サイトである。
 2000年2月に韓国国内で市民が気軽に参加できるニュースウェブサイトとして月刊雑誌記者を経験した呉連鎬(オ・ヨンホ)が中心となって設立。市民参加型のニュースサイトとしては世界的にも前例がなく、韓国では4万人以上の会員(市民記者)が登録して、重要な社会情勢から身近な話題に至るまで日に200本以上の記事が寄せられている。会員は主婦や会社員、学生など幅が広い。
 2002年の大統領選では、与党候補ながら不利といわれた盧武鉉大統領が逆転勝利したが、それにはオーマイニュースの影響力が強く作用したと言われている。(Wikipedia)

 日本版は、ソフトバンクと業務提携がおこなわれ、鳥越俊太郎氏が編集長を務める。
 市民記者による記事を、プロの記者が編集して、発信するというもの。
 数日間の記事を見るかぎり、いまだ、市民参加新聞の、特徴がきわだってできるかどうかは判断しきれない。
 また、日本には、いろいろな壁がある。日本の社会世論の風土が、右にきわめて弱いという点、そして、政権に批判的な議論をささえる市民の運動の弱さと言えるだろうか。改憲を目的にかかげた政権が生まれようとしてるいま、それだけに、たんに、この市民メディアの育末がどうかというだけでなく、日本の社会を行方をうらなううえで注目すべき出発なのかもしれない。
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2006/09/01

すすむ大軍拡への道

 防衛庁は昨日、二〇〇七年度軍事費の概算要求を決定した。総額は、約四兆八八六九億円(1・5%増)。
 しかも、同経費では、米軍キャンプ・シュワブ沿岸部への新基地建設や、米軍岩国基地への米空母艦載機部隊移転などで「調査費等」を盛り込み、米軍嘉手納基地の戦闘機部隊訓練の本土移転では「訓練移転費」を計上。しかし、防衛庁は「現時点において計上すべき予算をあらかじめ確定するのは困難」とし、各経費の金額を明らかにしていない。
 また、▽米軍キャンプ座間への陸上自衛隊中央即応集団司令部の移設、米軍横田基地への航空自衛隊航空総隊司令部の移設、空自車力基地への「ミサイル防衛」用の米軍Xバンド・レーダー設置の経費も盛り込む。米国の先制攻撃戦略を支える「ミサイル防衛」関連経費は、〇六年度予算の一・六倍、二一九〇億円にふくれあがる。地上発射型の迎撃ミサイルPAC3について、一部前倒し導入経費も計上。
 文字どおり大軍拡への道である。これが「国益」だというのだろうか。
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安倍氏の政権公約の奇妙さ

安倍氏が正式出馬表明 自民総裁選(産経新聞)  安倍晋三官房長官は1日午後、広島市内で記者会見し、自民党総裁選出馬を正式に表明するとともに、「美しい国、日本。」と題する政権構想を発表した。  政権構想では、21世紀にふさわしい新たな憲法制定を打ち出し、(1)世界とアジアのための日米同盟強化(2)中韓両国との信頼関係強化―を掲げたほか、教育の抜本的改革や中央省庁再々編の断行を強調した。 ……
 さっそく、政権公約を取り寄せてみた。わずか、4ページのもので、まあ予想されたものだが。  産経新聞にはその骨子がのっている。  ≪安倍氏の政権構想要旨≫  安倍晋三官房長官が1日発表した政権構想「美しい国、日本。」の要旨は次の通り。  【政権の基本的方向性】  ▽新たな時代を切り開く日本にふさわしい憲法の制定  ▽開かれた保守主義  ▽歴史遺産や景観、伝統文化などを大切にする  ▽家族の価値や地域のあたたかさの再生  ▽教育の抜本的改革  ▽民間の自律と、過度の公的援助依存体質からの脱却  ▽日本の強さを生かした積極的貢献  【具体的政策】  ……

 見てみて、目立つのが、新しい憲法の制定という点。この内閣の最大の使命とするのだろう。いよいよ改憲を掲げる内閣との対決である。
 同時に、戦後レジュームの改革をかかげ、占領下の憲法、教育基本法をつくりかえることを強調する。「世界とアジアのための日米同盟」を強化を掲げ、あくまでも対米従属を貫くことと、「戦後レジーム」から、新たな船出を
を、なんの躊躇いもなく、並べてみせる。何とも言えぬ奇妙さ。これは、対北朝鮮には「国益」を主張しながら、アメリカとの関係では、主権を主張しない氏の奇妙さとも一致している。
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