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2006/08/09

憲法「改正」と地方自治

027009630000 本の紹介が続きます。
 一貫して憲法を護り、活かす運動とともにあった著者が、現在の改憲動向に対して現したのが本書です。本書は、現在の改憲動向の焦点に九条があることを明らかにしながら、近代の憲法がどのようにつくられていったのかをふり返ります。そこからは、日本国憲法が、「近代における世界憲法史の本流に属し、……平和の実現を本気で掲げる、模範的な作品になっている」という確信が伝わってきます。「人権を保障するために国家権力を拘束する最高の法規範」として豊かな内容をもっていることが学べます。
 著者は、自民党の改憲案が九条とともに八章の地方自治を全面書き換えしていることに注目します。その理由として、地方自治が日本国憲法制定にあたっての核心の一つだったことをあげています。『地方自治の憲法学』という名著がある著者ならではの指摘です。「宝」として、憲法を活かす道を力強く訴える一冊です。
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