« 悲惨世代 | トップページ | 格差からの脱出 ~ブラジル・チリ~ »

2006/08/29

基礎学力シンポジウム「日本の学校ー現実と未来」

Coe_1 朝から、グラビアの刷り出しに立ち会ったあと、職場の会議はネグって、東大の21世紀COE 基礎学力研究開発センターがおこなった「第5回基礎学力シンポジウム『日本の学校ー現実と未来』」に行ってきました。このセンターのシンポジウムを聞きに行くのは、2度目です。COEでお金をひっぱって、おこなう研究にどれほどの価値があるのかなど、半分は冷やかしだったりしますが(笑い)。前回は、PISA調査発表の直後だったでしょうか。
 さて、今日のテーマは、学力や教育政策などについての1万校の校長調査の結果の報告です。「学力像と学力評価」「社会変動と学校」「教師・研修」「学校経営」「財政措置」にわかれて、調査の結果を分析的に報告されました。
 もともと、学力の分析みたいなものが主眼だったこのセンターの事業。それが校長のアンケートで、現場の悩みに接近しようというのですから、それなりの面白さがあります。調査結果からは、さまざまな学校の苦悩が浮かび上がってきます。学校の内部よりも学校をとりまく状況の変化についての苦悩が大きい――家庭の教育力、子どもの変化、社会の学校にたいする理解・支持の低下…。とくに家庭の問題はびっくりするほど大きいことが注目されます。8割以上の学校が「学校が直面する問題に教育改革は対応していない」「教育改革が早すぎて現場がついていけない」と回答。また、全国学力テストについても8割以上が「結果を教育の改善にいかす方法が整備されていない」と冷淡な回答。そして、教育基本法改正についても3分の2が反対意見というもの注目されます。
 校長の認識として、重視しているのは教科書による教育であり、ドリルによる反復練習であり、躓きへの対応だと言っています。
 調査結果の、部分だけの紹介で、全容はしめされなかったのが残念なのですが、学校がかかえる矛盾と苦悩がある程度みえるものだったと思います。
 最後に、文科省の企画官が発言していましたが。財務から予算をどうとるかの苦悩はよくわかります。が、結界として、議論は、効率、数値化です。何が文科省をゆがめているのか、少し感じたりしました。
Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

|

« 悲惨世代 | トップページ | 格差からの脱出 ~ブラジル・チリ~ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59689/11673185

この記事へのトラックバック一覧です: 基礎学力シンポジウム「日本の学校ー現実と未来」:

« 悲惨世代 | トップページ | 格差からの脱出 ~ブラジル・チリ~ »