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2006/08/10

三笠宮の謝罪

 今日の一部の新聞に、昭和天皇の弟の三笠宮が1989年に来日した江沢民中国国家主席(当時)に対し、宮中晩餐会の会場で、日中戦争に関して「今にいたるまでなお深く気がとがめている。中国の人々に謝罪したい」と伝えていたことが、中国の公式文書で明らかになったことを報じている。
 三笠宮は、戦中、1943~44年に、参謀として南京総司令部に勤務した経歴をもつ。藤原彰先生の本を通じて三笠宮の話を知って、私の手元にも、『帝王と墓と民衆』『古代オリエント史と私』の2冊の本がある。前者のなかに収められている「わが思い出の記」には、「罪もない中国の人民にたいして犯したいまわしい暴虐のかずかずは、いまさらここにあげるまでもない」などの記述もある。
 そうした経歴からの、人間としての自然な心情としての言葉だろう。中国の資料では「旧陸軍軍官として南京に駐在した。自分の目で日本軍の蛮行を見た。今に至るまで深く気がとがめている。中国の人々に謝罪したい」「歴史の真相をはじめから終わりまで若い世代に伝え、日中両国民の世代を超えた友好実現のために努力しなければならない」とのべたという。
 三笠宮は、戦後、直接日本を研究対象としなかったが、オリエント史では、ひじょうに科学的な議論をおこなっている。三笠宮の本を手に、彼の言葉にも耳を傾けてみたい。
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コメント

ご高説を宣うのは結構ですが、三笠宮さんの本、ちゃんと返してね。

投稿: GAKU | 2006/08/27 23:38

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