検証 戦争責任Ⅰ
読売新聞が連載特集を組み出した本がこれだ。いま、読み始めている。ものすごく読み応えのある本だ。それなりの歴史研究者の力も借りてつくられているのだと思う。読んでいて、面白い。まだまだ、感想をいったり論評したりするほどではないが。
かつて渡辺恒雄は、この連載について、「一年間やって、二〇〇六年の八月一五日をめどに、軍、政府首脳らの責任の軽重度を記事にするつもりだ」、「道徳的責任や結果責任の軽重について、誰が一番悪かったか、誰ぐらいまではまだ許せるが、ここから先は本当によくない、というような判断基準を具体的に示そうと思っているんですよ」と説明していた(『「靖国」と小泉首相』)。お手並み拝見である。
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» 昭和天皇とメレヨン島 [ニュースは踊る]
メレヨン島という島がある。トラック島の西、グアムの南、パラオの東、の孤島である。この島でおこったことはほとんどの日本人が知らない。小学館の昭和の歴史でも2ページしか叙述はない。
昭和19年4月。メレヨン島で、完全に補給を絶たれた日本上陸軍は、パラオで玉砕したいと申し出るが、船が皆無であり、認められなかった。以後1年、6500名余りが飢餓と戦うことになる。
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