子供たちの心が見えない…(ドキュメント06)
昨夜(今日の未明)に放送されたドキュメント06を見ました。「子供たちの心が見えない…」というタイトルです。
千葉県の公立小学校で教務主任を勤める戸村桂二教諭(43)。6年生のクラスをまとめられず悩んでいた。自信を失い辞めたいとまで思った。今、同じ悩みを持つベテラン教師が増えている。これまでの指導方法が通用しない。専門家は『発達加速化現象』=子供たちの思春期の訪れが低年齢化したことを原因にあげる。社会的なルールを理解する前に自立心が強くなり、自我が一人歩きしてしまうという。教育の最前線で思い悩む教師たちの赤裸々な姿を追った。
私は、親も兄弟も、従兄弟の多くも教員。つれあいも学校につとめ、その兄弟も教員という教員家系に育ちました。まあ、私はなり損ないですが。大学時代の友人や、現在、住んでいる地域で知り合った友人にも教員がたくさんいます。そんな仲間の中にも、仕事を病気で休んだりする人が生まれています。
たしかに、子どもの姿はかつてと変化していることは事実です。そのありようについてはいろいろ議論は生じます。それだけに、学問的な目で、研究していくこと、それに対応して、それぞれの教育現場で、子どもに即して自主的な検討と実践が必要なのだと思います。そこが、大切にされていないことがいちばんの問題なのだと思います。
実際に、子どもの気持ちとかみ合わない教師のがんばり、そして、そのことに対応できない学校や管理職のありよう…。昨日の番組でもそう感じざるをえない点もあります。子どもに即した実践が大切にされる学校のあり方、教師集団や校長のあり方とは、学校運営、学校規模や条件整備はどうあるべきか。
しかし、親にも学校の姿を知らせ、校長が教員の盾になって、問題を提起した昨日の番組は、その点では画期的なんだと思います。学校を息苦しくするばかりの教育「改革」ですが、そういうなかで問題の解決のために、学校そのものに焦点があたり、こうした問題提起をされるというのは、私たちが議論をすすめるチャンスなのかもしれないと思います。

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