「改革」の陰りだ!
日曜の、地方選挙は自民党に衝撃を与えているようです。滋賀の県知事選の結果はもちろんでしょう。案外、予想以上に、衝撃が走っているのが東大阪の市長選挙。読売新聞の大阪版で次のような記事を見つけました。
検証ファイル 東大阪市長選を振り返って
「行革」より「暮らしの安定」 国保料値上げ市民は切実 現職に厳しい住民の目
東大阪市長選で共産推薦の前市長、長尾淳三さん(54)が4年ぶりに返り咲いた。各陣営は自民が分裂し、2人の保守系候補に票が割れたためとの見方を示したが、長尾さんの勝利を〈漁夫の利〉の要素だけと言い切れるのだろうか。選挙戦からは、これまでもてはやされた「改革」に対する住民の意識の変化も読みとれる。
…市長選と同じ日、滋賀県知事選では自・民・公の相乗りの現職候補が敗れた。政治学に詳しい森脇俊雅・関西学院大教授は「近年、財政が右肩上がりではなくなり、首長は住民に厳しいことを言い、経済的負担を強いるケースも多い。その意味で、現職に対する有権者の目は厳しくなっており、期待に応える仕事をしないと認めてもらえない。かつてのような『選挙は現職に有利』という考え方は通用しなくなっている」と話している。
「小泉人気にも陰りが見えてきたということかなあ。国民・市民に対するしわ寄せへの不満が、限界に来ているのかもしれない」というのが保守陣営の受け止めです。
今後、ポスト小泉レースにも少なからず影響をあたえるでしょうし、小沢民主党はますます対決姿勢を強めるでしょう。そのなかで、政治変革のどんな展望が切り開かれるのか? ますます楽しみ?とも言える、夏から秋にむけての政治です(笑い)。
« お昼から思わぬビール… | トップページ | いよいよベスト4。ああヒデ »
「政治」カテゴリの記事
- 『日米安保と砂川事件の黒い霧―最高裁長官の情報漏洩を訴える国賠訴訟』(2021.03.08)
- 「原発事故“最悪のシナリオ”〜そのとき誰が命を懸けるのか〜」 大日方さんの最終講義(2021.03.07)
- 「〈オンライントークイベント〉いま、教育の未来をめぐる「対話」を ―不易vs流行の二項対立を超えて―」(2021.03.06)
- 「沖縄・コロナ禍の女性たちはいま」(2021.03.05)
- 総務省接待問題、NHK役員とも会食判明 前田会長「適切と確信」(2021.03.03)
コメント
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 「改革」の陰りだ!:
» 「大規模公共事業の時代が終わりを告げた」か? [花のニッパチ、心のままにII]
滋賀知事選 「もったいない」が勝ったが...
今日の新聞を見ていたら、嘉田さんを支持した社民党の福島党首が「大規模公共事業の時代が終わりを告げた、という市民の意志の表れだ」と語ったそうだが、果たして本当か。
県債残高が約9053億円(今�... [続きを読む]
トラックバック送ります。ぜひお読み下さい。
投稿: 生野区・嶋スピリッツの泰輝TAIKI 34歳 | 2006/07/05 02:02