ワーキングプア
今日のNHKスペシャルで、「ワーキングプア
~働いても働いても豊かになれない~」という番組をやっていた。
働いても働いても豊かになれない…。どんなに頑張っても報われない…。
今、日本では、「ワーキングプア」と呼ばれる“働く貧困層”が急激に拡大している。ワーキングプアとは、働いているのに生活保護水準以下の暮らししかできない人たちだ。生活保護水準以下で暮らす家庭は、日本の全世帯のおよそ10分の1。400万世帯とも、それ以上とも言われている。……
切なく、過酷な現実をそれなり反映していたとは思う。が、この間の、NHKスペシャルの頑張りからみれば、少しがっかりした。なぜ、このワーキングプアが生まれるのか。それが何を意味しているのかについては、きわめて皮相なものだったからだ。
ワーキングプアから考えるべきことはたくさんある。たとえば、働いていてもなぜ、生活ができないのかとう問題だ。つまり、それは不安定雇用などの問題とともに、そもそも最低賃金制度そのものが機能していないことを意味する。そして、なぜ生活保護を受けられないのか。つまり、生活保護がセイフティネットとしての役割を果たしていないことを意味している。
結局、政治は何のためにあるのかということなのだ。現代的な社会としての成り立ちのかなり前提がくずれているこの日本で、われわれが政治に問うべきことは少なくない。

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